04.29 STB LIVE

GORO SUPER LIVE"COLORFUL ENERGY"

2003年(平成15年)4月29日~5月5日 六本木スイートベイジルにて
  • 楽天家たちの島
  • 砂の館
  • バレリーナ
  • たわごと
  • 二月病
  • TEQUILA
  • MORNING GLORY
  • DON'T LET ME DOWN
  • SAKURA
  • 津軽じょんがら節
  • NO NO BOY
  • 私鉄沿線02
  • 裏切り小僧
  • 真夏の夜の夢
  • 女になって出直せよ
  • ALL BY MYSELF
  • ーアンコールー
  • VICTORY IS WON
  • 愛がメラメラ
  • OYE COMO VA

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.127より)

ついに今年もやってきました。
そうです、GWは「GORO WEEK」STB LIVE。
さぁいよいよ、今年も幕開けです。

LIVE HOUSEらしく、バンドのメンバーが舞台に溶け込むように位置に着かれます。
そしてGOROさんは楽天家たちの島で登場し砂の館と2曲続いたところでご挨拶。
今回のLIVEのお楽しみがGOROさんから披露されました。
「メニューなのですが、これ毎日違う写真のメニューがあり、裏に僕のメッセージも添えてあります。今日は「smile for me」。それだけ飢えているんです、僕って。」
あら、なんてことをGOROさん!!
「そして、このメニューを7日間集めてくださった方には、僕から何か素晴らしい物を僕なりに考えております。全員という訳にはいかないんですが、数人の方に僕の体力が続く限りに・・・アハハハ」
GOROさんの意味深な笑いが気になります。
そこで、コーラスで参加している星奈々さんから「何をだそれ!?」と突込みが入ります。なにやら含み笑いのGOROさん、一体何をプレゼントするつもりだったのか・・・??。

最初の2曲に続き、懐かしいアルバムより3曲メドレーバレリーナ♪ ♪たわごと♪ 二月病が演奏され、レコード時代の懐かしい曲を久々に披露。

「こちらのお店の支配人さんよりちょっとお伺いしたんだけど、「青いリンゴのビール」と言うのをわざわざ取り寄せて下さったそうなんですよ。ここの支配人さん、ホントね異常なまでに僕に気を使ってくださるんですよ(笑)。折角取り寄せたビール、皆さんも楽しんでください。」
そこでGOROさんが、お酒の好きな方はいらっしゃいますか?と問いかけたら、ドラムの長澤悟さんが挙手!
GOROさん曰く「彼にとっては主食だから、あ!彼の場合は主飲か」その話に会場も爆笑。
お酒の話が出たところで、曲はTEQUILAへと演奏が始まりました。
コンバット製のゴローモデルのギターからGIBSON の L5 ギターにチェンジしてMORNING GLORY
先ほど名前を挙げた星奈々さんと、こちらも昨年同様今回も参加されている林みゆきさんの素敵なコーラスを従えてDON'T LET ME DOWNへと続きます。

この日の衣装は、ベージュのジャケットにパンツ、そして黒のシャツ。ここまで歌って既にGOROさんは汗だく。「今日は暑いですね~」とGOROさんが言えば、すかさず会場から「脱いで~・」と掛け声が!
するとGOROさんは色っぽい声で嬉しそうに「脱いで~って・・・そう?」とジャケットを脱ぎました。

話は、舞台「さくら」の話になり、「プロデュサーから音楽監督もお願いします、という事でお引き受けしました。2月中は、舞台の稽古をしながら夜ずっとコンピューターに向かって音楽を作ってるんですが、そんな時の自分が凄く楽しくて、たった一人の空間の中で、明治座のあの中でこの場面でこういう音楽を流していったら、ひとつの曲をいろんなパターンで流していけば、最後にさくらと桂木が好きですと、くっついた時にこの曲が流れてきたらいいな~と想像しながら一生懸命アレンジしました。」
そして曲はSAKURAへと静かに始まりました。
劇中の曲が2曲演奏されたのですが、2曲目に珍しい楽器が出てきました。
INDIAN FLUTEと言う縦笛です。劇中では、沼田家で「さくら」の歓迎会の場面、和ろうそくが灯されたときに静かにそして厳粛な雰囲気を持って流れていた曲です。

ここで曲は替わり津軽じょんがら節GOROさんのギターテクニックに会場も大盛り上がりです。
NO NO BOYでは奈々さんの色っぽい声、そしてGOROさんとの掛け合いは絶妙です。そして私鉄沿線02へと続くのですが、どうしたことかGOROさん、「私鉄沿線02」でのギターチェンジ(Parker の Fly Consert)を間違えたのです。間違えたまま2曲を飛び越して歌おうとしていたので、GOROさんの足元にあるモニターで「おい、曲が違うよ!」とスタッフから知らせが入ります。そこでやっと気づいたGOROさん。
何とかそれを誤魔化そうと、現在話題に上っているイラク戦争から小泉首相の話まで、あれこれと持ち出してみましたが、しかしその話も、私鉄沿線02にまでは繋がらなくなり「ごめんなさい、間違えました」と謝ることになりました。
会場は、大笑いしながらも暖かい拍手で包まれていました。

究極の新曲私鉄沿線02そして裏切り小僧ではハーモニカ演奏も忘れません。

ステージもそろそろラストスパートにかかります。
「じゃぁ皆さん元気よくですね、後半に向かって進んで行きたいと思うんですけども、手拍子、足拍子、器用な方がいたら腹拍子も含めて皆さんと盛り上がって行きたいと思います。」
この言葉を合図に、客席はスタンディング!曲は
真夏の夜の夢♪ ♪女になって出直せよ
この、リズムのある曲にのせて、ステージと会場が一体となりました。客席ではペンライトが光り、リズムに合わせて踊っている方もいました。間奏では、GOROさんも演奏しながら踊ったり歌ったり。久しぶりのこの曲に喜ばれたファンの方も多かったことでしょう。

興奮冷めやらずの客席に向かって一言「着席!!」(笑)。
「出来るじゃないですか、やろうと思えば。これで家に帰って神経痛が出ても私は一切関知しませんから。」(会場爆笑)
「なんかこうして今日も楽しくやらさせていただきまして、今日も終わろうとしておりますが、ふと楽屋に着いた時にあれ~去年やったのってついこの間だったな。あれからもう一年経ってるのか。特に最近年月の流れというのか時間の流れが速いなと云う気がするんですよね。こうして今日も大勢の方に、こんな僕の我侭なLIVEをこうして観に来て頂いてですね、一生懸命手拍子までしていただいて、本当に感謝と言うのかありがたい気持ちでいっぱいです。
まぁ兎に角、僕のこのお仕事、お仕事と言い方はあまり好きじゃないんですけど、僕にとってこの歌と言うのはいつまで歌うとか期限を決めてやっているものじゃぁありません。いつまで歌えるのかも僕も判らないです。
只々、自分の声がずっと続く限り歌える限り、もしハイトーンが必要なら出るときまで、そして皆さんが応援してくださる限りずっと頑張って一生懸命ベストを尽くして頑張っていこうと思っております。どうもありがとうございます。」
会場から大きな拍手がおこり、曲はALL BY MYSELFが始まりました。

先程の賑やかさがウソのような静寂に包まれ、熱くなった身体をこの曲が静めてくれます。しかしGOROさん、サビのところではこのまま倒れるのではないかと心配するほど、声の出る限りに熱唱し、私たちに感動を与えてくれました。
ステージもいよいよアンコールに入りました。
VICTORY IS WONでは、胸に手を当てて心からの演奏に会場からは拍手が鳴り止みません。バンドメンバーをひとりひとり紹介し、そして愛がメラメラへと曲は続きます。ここまで来ると客席も恥ずかしがる人は無く、皆さんが立ち上がり大きく手を上げての手拍子が始まりました。
OYE COMO VAに合わせて日替わりの台詞です。
この日は・・・
「・・・とにかく、この六本木は悪い男が沢山居るから帰りは声を掛けられても着いていったりしないように気をつけて、男性も気をつけた方が良いと思うよ、逆ナンと言うのがあるから、ある日のことでした、この僕がなんと逆ナンパされたのです。なんと相手の女の子は19!!信じられなかったけど、僕は彼女に聞いたの、「ネェ、彼女。僕のこと知ってるの、ヤバイヨ?」・・・「シリマセーン」
GOROさんの女性を真似た甲高い声に会場は笑いの渦に包まれました。

今年も、GORO WEEKが終わりました。
このSTBでのLIVEも3回目となり、来られる方もかなりリラックスされているようでした。そして、そのリラックスさがGOROさんにも届き、またそのリラックスしたステージが客席に届いたように思いました。御覧になった方は、心地よい開放感と少しの筋肉痛をもって帰路に着かれたのではないでしょうか。