04.29 STB LIVE

GORO SUPER LIVE"COLORFUL ENERGY"Vol4

2004年(平成16年)4月29日~5月5日 六本木スイートベイジルにて
  • 愛ふたたび
  • オレンジの雨
  • 君が美しすぎて
  • 早めのブルースにしてくれ
  • 新宿午前四時
  • 通りすぎたものたち
  • 薔薇
  • 風のホテル
  • 氷をゆらす人
  • 蘇州夜曲
  • Sweet Rain
  • 地下街遊戯
  • 君に届かない歌
  • A Song for You
  • ~アンコール~
  • Victory is won
  • 愛がメラメラ
  • Oye Como Va

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.132より)

STBのライブが始まった。
誰もいない暗いステージ上に映像が映し出される。ひとコマ、ひとコマを見落とさないようにと観客の目は釘づけ。(リハなどの映像)
映像が終わってブルーのライトに包まれた誰もいないステージ。愛ふたたびを歌いながらGOROさんがステージに。(白いジャケットを身に付けて)つづけてオレンジの雨を歌うGOROさんにはオレンジのライトがそそぐ。何重にも重なって聞こえるGOROさんの声。まだステージ上にはスポットライトを浴びて歌うGOROさんただひとり。ライトがブルーに変わり君が美しすぎてと歌は流れる。何人ものGOROさんが、目の前で歌っているようだ。三曲続けて歌った後、第一声、
「こんばんは!ようこそスイートベイジルへ!今回のライブはパンフレットにも書いてございますが、自分ひとりで何ができるのかということからスタートしました。今コーラス流れておりましたが、全部自分の声です。本番が始まる前、自宅のスタジオで多重録音していました。僕はわりと音域が普通の人よりありまして、4オクターブ・・(ニヤっと笑い、手で四の字を示し会場を見回し)あまり音楽に詳しくないかたは驚きが少ないですね。(会場笑い)低い声から高い声まで重ねて作るんですが、聴くと10分で終わってしまんですね。でも三日三晩徹夜で一生懸命つくりました。こうしてたった一人で始まりましたが、だんだんメンバーも増やしていきたいと思います。まず、ひとり目をご紹介したいと思います。ギターの清水さん。」

一人目のメンバー、ギター担当の清水一雄さん登場。GOROさんもギターの準備を始める。
長い髪を後で束ねている清水さんをみて「新撰組のなんかみたいだね、そのヘアースタイル」ここで、ふたりのギターの競演。会場にはギターの音色が響きわたり早めのブルースにしてくれさすがうまいよね。
「この歌、キーが難しいんだよね一雄ちゃん!言い訳その①Fのコードが押えられるかがギターを始めて弾くときの関門です。(と言ってFのコードを弾く)綺麗になってますでしょ!<うん、いい響きでなってます>Fが弾けなくて挫折する人が多い。(清水さんうなずいてます)ですからFで始まるこの曲は難しんです。言い訳その①でした。」
ここでまた二人のメンバーの紹介。<あれ?言い訳①と言うことは②はないの?>
ベースの斎藤まことさんとドラムの長澤悟さん登場。これでステージは4人に。
新宿午前四時
ここでまたメンバーをひとり追加サックスの近藤和彦さん登場。
通りすぎたものたち
近藤さんの吹くフルートがジーンと胸をつく。そこへギターの音が入り込むとなんともいえないくらいイイ。この間奏部分や歌を聴くとGOROさんの故郷の美濃を思い浮かべる人少なくないのでは。なんか懐かしさを覚える曲。歌い終わってGOROさん、
「最後間違えちゃったあー。一生後悔しそうだから、もう一回。なんか今日のライブ不思議なんですけど。歌っててね、別の世界に入るんですよ。なんでかな~?昔こんなことあったかな。何千回とコンサートやディナーショーをやってるのに・・・言葉というのに大抵すーと入ってくのにその言葉と裏腹に岐阜の美濃のことを思ってた。不思議だな~。フルートの間奏を聞いていると長良川が浮かんできたの」と言って、もう一回歌うGOROさん。この日、ライブにいらしたかたは得しちゃったかな。
今度は思ったように歌えたようで、OK!
話はまた故郷の話に「故郷っていいもんですよね。あれ!なまってます?でも本当いいですよね。年齢を重ねるとなんとなく人に甘えることが出来なくなってきて。故郷は帰るだけでなんか町が甘えさせてくれるような感じを抱かせてくれる。故郷があるだけで幸せを感じます。(会場に向けて)故郷あるかた?純粋に東京だけって言う人いますか?」
と言う問いかけに何人かの方が手を上げ、その方たちに向かって「本当に東京だけ?可愛そうにね。故郷があって申し訳ないけど、いいですよ~」

ここで女性ふたりが紹介される。キーボードの醍醐弘美さんと大古富士子さん登場。これでステージの上に全員顔を揃えたことに。
「では、二人をフィーチャーして聞いてください。薔薇
汗をぬぐい、咽を潤おしてから、
「48年間の中で後悔していること、それはピアノをちゃんと習えば良かったと思うこと。少し後悔している。美濃って習うとこが無かったから。だいたいピアノが無いもん。(女性二人をみて)いいな~」
そんな羨ましがらず、今からでも習いますかGOROさん!
ここで上着を脱ぎ、ギターを抱えながら、「博品館のライブから今回数えまして20回目になります。第一回目ライブから来てるという方いらっしゃいますか?(会場みわたす)
僕もあの時29歳ですから、48歳になっても皆さんとこうしていられる僕は、この状態を嬉しく幸せに思います。取材をしていてよく言われる「GOROさん、若いですね」「そんなに若くないですよ。」と言いながら心の中では若いんだと思っている自分がいます。では20年ぶり歌いますが、聴いてください。」
風のホテル<懐かしい!そんなに歌ってなかったでしたか?>
続けて
氷をゆらす人

椅子に腰掛けながら、「世の中ってテクノロジーっていうのが進歩していくじゃないですか、若い人ってCD買わないでコンピュータでダウンロードしちゃうんですね。そういう僕もやったりしてますけれどもね。それこそ、皆インディーズになって自分のHPが発信地になり、自分の音楽を送ってという時代になっていくのではないかと思う。Gスタジオってそれを念頭において作ったページなんですけどね。音楽も進歩しているし、難しい歌をカラオケで歌うのもファイとが沸くし、また片方では、中国の歌や沖縄の歌が流行ってる。女子二楽坊ですか、あの人たちは音楽から売れてんですね。中国の音楽に郷愁を感じると言うのも不思議な感じがしますね。ではここで、昭和のヒット曲、服部先生の曲を聴いてください。」
ギターから小阮(ショウゲン)という楽器に持ち替え、
蘇州夜曲
この曲と小阮という楽器の音色が凄いマッチしてる感じ。会場、ステージ全体がブルーのライトに包まれる。<いつくらいの歌なのかな~>
「男子一楽坊でおおくりいたしました。」という冗談をまじえ、小阮という楽器の説明をするGOROさん。
「小阮というのは中国の古い楽器でございます。こういう楽器を考えるのも凄いですよね。三味線みたいな感じで弦が深いんですよ。ギターは浅いんですが。何が難しいかなと言うと同じところを弾いても、押え方に寄って音程が違ってしまうデリケートな楽器であることは、確かなんです。この小阮は、実はアニキの私物なので、今回一時間1,200円で借りました。」(会場大笑い)
会場でこの楽器の音色を聞いた方はお判りかと思いますが、ほんと綺麗な音でした。でもGOROさんも流石です。こんな難しい楽器もこなしちゃんですからね。

またまた、ギターに持ち替え

つづいてステージは暗転し、緑のライトが螺旋を描きステージ上を映し出し
Sweet Rain♪ ♪地下街遊戯
とつづく。近頃のステージで歌うのは久しぶりでは・・
再び、椅子に座りながら、「最後に歌った歌は、地下街遊戯という歌でしたが、これはデビット・サンボーンと一緒にやったころに、<いつだったかな?>当時サンボーンが凄く気に入ってくれて。「GORO、アメリカにもって行って自分のライブでやっていいか」と英語で聞いてくるので僕も即答でOK!と英語で答えました。彼のタイトルはアワージェネレーションというタイトルなんですが、アルバムに入ってるかもしれませんね。」
初耳でした。皆さんは知ってましたか?
「指というのは色んな表現がございます。たとえば、男だったり、女だったり、良かったり、悪かったり、(手をだして分るように表現をする)こうして色んな表現ができますが、恥じらいの指もあります。」という話からへとつなぐ。今回はセリフなしバージョンです。
そしてEverybody Loves Me(君に届かない歌)

「皆さんに何度も行ってきたかもしれませんが、今こうして僕が歌を歌って、そして僕の目の前に皆さんがいる偶然と言うのは僕にとって幸せで素晴らしい出来事なんです。」
ステージが暗くなり、マイクを置くGOROさん。ステージの下へおり、マイクなしで会場の皆さんに問いかけるようにA Song For You
マイク無しでも後ろまで声が届き、ジーンと心に染みてくる歌声。
特に前の席で聞いていた方は、すぐ目の前(?センチ)で歌うGOROさんにうっとり、そしてじわっと目に涙が滲んできたかたもいあるのではないでしょうか。
ステージ上に戻り、中央で両手を横に挙げ、(バイバイポーズ)にこっと笑ってステージを去っていくGOROさん。にくいですね~

アンコール
会場はあちらこちらでスタンディング。
VICTORY IS WONの曲にのせてバンドのメンバーを一人づつ紹介。
緑、ブルー、紫、黄色、赤、水色とライトが代わる代わるステージ上の STB 139 の文字を照らす。会場も同じようにライトが。

そして愛がメラメラへと、今回会場で販売していたペンライトもあちこちで振られ最高潮。
最後にOWE COMO VA
来てくれてありがとう!なんだか明日からお天気のほうが、下り坂みたいだけど明日明後日とこの二日間一生懸命歌ってまいります。いつも思うけどこの歌を歌っている瞬間が止まればいいと思んだけども帰らないと睡眠が取れないので帰ります。また、明日お目にかかりましょう
その日に思いついたことを音楽に合わせて歌っていくGOROさんでした。

5日のファイナルは・・・・
二回目のアンコールがあり、会場全ての人がといってもいいくらい総立ち。
そして会場内は拍手の嵐。(大袈裟ではないはず)
GOROさんがステージに戻ってきてくれた。これには会場大拍手!!やった!!って感じかな。
そのあとを女性二人が・・・う~ん、誰?誰? 星奈々さんと松村和子さんでした。
GOROさんもビックリ!三人でNO NO BOYを歌い、お二人にスケジュール開けて待ってたのに・・とか今日の衣装代お願いね・・なんて言われ、たじたじのGOROさんでした。
二人がはけたあと、もう一度新宿午前四時を歌ってくれ、ペンライトと手拍子で最高の盛り上がりをみせ、STBも幕を閉じました。お疲れさまあ!
<スタッフも一番後ろから大きな手拍子で盛り上がってましたぞ!>

また、この5日は全公演にいらした方にDVDを差し上げました。
初日に言うのを忘れてしまったというGOROさんでしたが、今年は全公演いらしてくれた方に、今回のライブで流れた映像を納めたDVDを一名の方に差し上げました。
会場内・何人かの人の手があがり、ステージにいるGOROさんとジャンケンです。
そしてDVDを射止めた方、おめでとうございました。
惜しくも負けて涙を飲んだ方にはSTBの方から記念品が渡されました。
さて、来年は何人の方が・・・・