04.29 STB LIVE

STB139 LIVE

2011年 (平成23年) 4月 29日~ 5月 5日 STB139 (東京)
  • 可愛いいあの娘
  • 早めのブルースにしてくれ
  • 僕の子守唄
  • フライトボード
  • 汚さずにいられない
  • 最後のカード
  • あふれる想い
  • 新しい夜明け
  • 東北縦貫道路
  • ドライフラワー
  • 42.195Km
  • My Way
  • All By Myself
  • 箱舟の帰還
  • 青春の贈り物
  • 愛がメラメラ

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vo.167より)
東日本大震災から2ヶ月になろうかという時期にSTBライブが行われました。3月11日東北地方を大地震が襲い、多大な被害をもたらしました。被害はどんどん大きくなるばかり、そこへ福島の原発事故も重なり、電気の供給が足りない状態になったため、関東地方では計画停電が実施され、街は真っ暗、かつて経験したことのない東京でした。そんな自粛ムードの中、STBライブを行っていいものか?すべて自粛するのもどうなのか?と事務所のスタッフの方々は考えたようです。楽しみにしてくださる方や、少しでもGOROさんの歌で元気にそして現実から離れ(いい意味での)、束の間の楽しい時間を持ってもらうのも大切なのではないかということでOPENを2時間繰り上げ、ライブを行うこととなりました。GOROさんも皆さんにメッセージを届けたい思いで、選曲を考えたようです。

オープニングは、ギターを抱え
可愛いいあの娘
早めのブルースにしてくれ
そしてツインギターで
僕の子守唄

ようこそいらっしゃいました。色々と大変なことがおこりまして、世の中自粛ムードですが、今回は、ドラムとベースをカットしてやってみようかと・・(笑)
~お2人はフライトボードからちゃんと参加されてますョ(笑)~
計画停電のこともあり、2時間ほど早めに5時からの開始。こんにちは!なのか今晩は!なのか(笑)
一番最初に歌いました曲「可愛いいあの娘」は僕が16の時の歌です。僕にもあったんですね~16歳のときが(笑い)ちょうど堀越学園に始発の電車で通っていた時、僕の目の前にカワイイ女の子が乗ってまいりまして、僕がこうゆう歌手でなかったらお友達になりたいなぁと思うような娘で、そんなところがモチーフになった曲なんですが、この後、だんだんと目の前に立つ女の子の人数が増えて行って、とうとう乗る地下鉄を変えて通ったという思い出があります。さて、今回11回目でございまして、その前は博品館もやってますので、25年間ゴールデンウィークを味わうことなくずーっと歌っております。カラフルエナジーというタイトルも今回から新しくTHE NEW BEGINNING(ニュービギニング)。色々な意味の込められた新たな旅立ちです。

実は40周年を、そーっとすり抜けたかったんですが、そうはいかなくて記念アルバムを出したりとか。最近は、嫌なんですけど「大御所」なんて言われて、TV局とか行くとお出迎えがあったり、楽屋も特別に用意してあったり。40周年は僕にとっては大したことではないと思っていて、そんな気を遣ってくれなくてもいいんですが・・でも、嬉しいです(笑)。そんなことされているうちにようやく、あっ!歌手として折り返し地点にきたなと思いました。これから40年どうやって歌おうかと。40年後、95歳でSTBで歌っているんです。それ考えると怖いものがありますが、結果的には1年1年の積み重ねですから、どこで挫折するか一切考えずに95歳まで歌って95歳まで歌ったら、皆さん隠居させてくださいね。去年3時間40分やりました。それに比べると今年は短いですが、楽しんでいってください。

ギターを抱え フライトボード

この時、ステージ下に降りて、お客様にマイクを持たせ、ギターを弾きながら歌うGOROさん。ステージに戻り汚さずにいられない 

スマイル
お客様をスタンド代わりに使わせていただきましたが、可愛いですね。小鳩のように手が震えて。スマイル、笑顔って素晴らしいと思います。被災地のことを考えますとほんとに胸が詰まる思いです。今関東近辺の電力が3500万KWといってますが、ちょうど20年前と同じ。僕が35歳くらいです。渋谷のパルコ劇場あたりで、オカマをやっている頃(笑)あの頃はこの電力だったんです。(真夜中のパーティの事かな?)海外に行くことがありますが、東京のように明るくないんです。僕が毎年行くサイパン。そこで会える人たちの素敵な家族愛であったり友情であったり、何よりも子供たちの未来を見つめる目、それが素晴らしい。サイパンも悪天候だったりするとすぐ停電になります。僕たちが小さい時だって、台風があったりすると停電ありましたもんね。みんなでロウソクをつけたりしました。
最後のカード
あふれる想い

3月11日はスタッフの皆とSTB最後の打ち合わせで、兄貴のうちに集まっていたとき、そのとき地震がきた。僕一番危ないタイプです!なぜって、すぐ外に出るからです。おばあちゃんと子供と3人を家に残してきたので、急いで帰ったら、子供が恐怖心の顔をしていて、僕も子供も初めての経験でした。被災にあわれた方は、計り知れない思いがあると思います。色々大変だと。でも、僕は思います。人間って賢いです。
前へ前へ進んでいく。これから先も歴史を作っていく。思いっきり泣いて泣いていいんです。辛い時、苦しい時の涙は必ず次へのステップにつながる涙だそうです。だから、あえて今回こんな曲を歌ってみたいと思います。
新しい夜明け

ステージ上スクリーンにはオレンジに輝く太陽が昇る映像が写しだされ

東北縦貫道路

ステージ上スクリーンには東北縦貫道路が走る花には色々花言葉がございます。赤いバラは男性から女性への愛情表現だったり、情熱。女性から男性への白いバラは、私はバージンですよと、そうでなかったとしても貴方に相応しい女ですという意味。女性から男性へのピンクのバラは喜んでいいと思います。私、赤ちゃんが出来ました。そして女性から女性に渡すバラはベルバラ(笑)思いつきにしてはいいでしょ!
と、そんなジョークで閉めて

ドライフラワー
42.195km

これから歌う曲は、僕が10代の頃、ずーっとコンサートで歌っていた曲です。僕はこの曲は僕にとっての未来の曲だと信じて歌っていました。20歳になった頃、もしかして今歌う歌ではないんじゃないかと思って、それからずーっと封印してきました。今回、色々な意味で突然この歌が歌いたくなって35年振りに引っ張り出してきました。今日皆さんの前で歌ったら、また自宅に持ち帰ってしばらく引き出しに入れて封印したいと思います。

My Way

懐かしいデビューキャンペーンの写真や移動の車中でお兄さんと一緒の笑顔の映像が映し出され―今まで夢中で頑張ってきました。字のごとく夢の中です。今日僕も皆さんと夢の中でした。ありがとうございました。

All By Myself

今回ほど歌を歌うことをためらったのは、初めてでした。こんなことが身体の中で起こることが考えられないことでした。周りを見ても凄く皆さんが、前向きになってきているということ、それを考えると自分がネガティブであってはいけないとつくづく思います。これから歌う歌は、周りから歌わないほうがいいのではないかとも言われましたが、30数年歌ってきて、今こそ歌う歌だと思いました。心を込めて祈りを込めて歌います

箱舟の帰還
青春の贈り物

メンバー全員おそろいのTシャツに身を包んだ映像がながれる―最終日の5月5日のダブルアンコールちょっとだけ、ひとつだけお願いがあります。ほんの一瞬いつもに戻ってもいいですか?
と言って
愛がメラメラ
を歌うGOROさん。

曲が終わったと同時に、会場から「GOROありがとう」の掛け声とクラッカーが・・
GOROさんはビックリして胸を押さえていました。大きな笑顔で退場となりました。