02.01 ファンクラブ新聞「Fellow」第22号発行

新聞「Fellow」第22号発行

1977年 (昭和52年)02月01日

サンタクロース、雪、白、ケーキ、ツリー、プレゼント。僕たち日本人には、子供の頃の思い出とそして少しロマンチックな異国的なムードの宵というのが正直なところなんですネ。とても厳粛とでも申しましょうか、緊張のみと申しましょうか、なんとも思い出深いイヴでした。

ステージに上がった瞬間、ほんの一瞬なんですけどね。僕にとってはかなり長い間、何をしたらいいのか、わからないんです。足はガクガク震えるし、マイクを持つ手に力は入るし、真っ暗な会場にはたくさんの着飾った女性。そう女性が揺らめくろうそくの炎に浮かびあがっているんです。まあ、変われば変わるもんですねえ。
一曲歌ったら、もう皆さんをはっきり見れるようになったんですけど、なんていうか身近で一緒に歌ったり話したり、というムードもこういう場所ならではの楽しさかな、という新しい喜びを見つけたという感じでした。皆さんと共に過ごしたイヴはいかがでしたか。少しは大人のムードの思い出を作れたでしょうか。帰りなんか、もうホテルの大きなガラス窓に息吹きかけて、落書きして笑われたりして。なんかやっぱり最後は童心にかえったみたいな・・・。