- オープニング
- 女になって出直せよ
- CHARGE & GET IN
- 異邦人
- 愛撫
- U.S.A STUDIO CONNECTION
- 指
- パラダイス
- 夜間飛行
- 虹の彼方に
- 甘い生活
- 君が美しすぎて
- 博多みれん
- 愛の証明
- やさしく教えて
- オフ・ブロードウェイ
- 地下街遊戯
- コーラス・ライン
- 君こそわが青春
- 新宿午前4時
- 真夏の夜の夢
- SEE YOU AGAIN
(ファンクラブ会報「五郎」第30号より抜粋)
4月5日、とうとう全ステージを終えたアメリカのメンバー、そして日本のメンバー、スタッフ全員で、 お別れのパーティーが京王プラザホテルで開かれました。日本そば、天ぷら、お寿司と、日本的なムードの中で、何やら怪しい日本語と英語で進行したパーティーも、やっぱり心と心を、楽しく印象的でした。メンバーから五郎君宛てのメッセージでお伝えします。
デビット・スピノザ(ギター)
「初めて日本に来る機会を与えてくれてありがとう。ともかく、あらゆるものが最高でした」
ステージの上で五郎君と一緒に三味線にも挑戦したスピノザ。博多みれんはちょっぴり、クールな演歌になったかな。イタリア風のフェイスが、ハンサムボーイの彼についたあだ名は「スケベノザ」誰がつけたのやら。フェミニストであるのは確かです。
リック・マロッタ(ドラム)
「あなたのドラマーとして、友達として、日本のステージで一緒にPlayできてとても素敵でした」
覚えた日本語は「スシ」(寿司)。ステージでもどこでもこの連発。背の高さ、足の長さにも大迫力のドラマー。五郎君の傾倒ぶり納得できたかしら。イエスキリストを元気にしたみたいなリックは、とても面食い。恋人は有名モデルが多いとか。
ワディー・ワクター(ギター)
「私たちを日本に呼んで一緒にプレーさせてくれてありがとう。いつも最高の幸せがかなたにあるように」
なぜだかキムチを連発するので、リハーサルの日そんなに食べたいならとキムチを準備。喜ぶ顔が見たいと楽しみにしていたところ、いざとなると逃げ出すムード。どうやら「強烈なにおいはいやだよ」というジョークだったようです。
デビット・サンボーン(アルトサックス)
「日本であなたと一緒にプレーできたことにまずアリガト。そして私たちも本当にコンサートを楽しみました。 アリガト」
ステージでも楽屋でも1番楽しくて、思いやりのある人だったようです。サンボーンに会ったら指3本立てるのがスタッフの彼に対するご挨拶となりました。当然彼の自己紹介もそれでOK。Vサインならず、3本サインでした。
トニー・レヴィン(ベース)
「日本に来てあなたのバンドでプレーしたことは、とても素晴らしい事でした。今度あなたがニューヨークに来た時は、あなたから受けたもてなしをお返ししたいと思います」
ピッカピッカにしては、女性に最高にモテモテだった彼。サングラスをかけた彼の写真からは、想像もつかない優しい瞳が魅力。日本女性をたくさんカメラに収めていた彼。いくらたくさんといってもまさかステージ上でカメラを構えるとは・・・。
ダン・グローニック(キーボード)
「日本に来て、あなたとプレーしたことはとても楽しいことでした」
大きな体に優しい瞳、少し無口な彼が赤いカバーの、とっても小さな辞書を片手に、一生懸命に会話。教訓・片言英語と辞書の会話。忍耐、根気強さ、勘と豊かな表情が必要です。少々疲れました。お互いに。
4月4日6時30分のステージの事を少し・・・。とにかく最高、いいえ最高の上に超が付くくらい素晴らしい ステージでした。ミュージシャンの人達はアドリブの固まり。客席もそれなりに答え、ステージと客席が 本当にひとつになったステージだと思います。
初めから書くときりがないので、盛り上がってきた「コーラス・ライン」のところから書き出します。 コーラス・ラインをみんなで歌った時、GOROが「見本を見せてあげるね」と言って、西川社長から橋本さん、若狭さんとスタッフがみんなステージに上がり、GOROと寺田さんは2人で踊り出すし、トニーはカメラで客 席をとるし、もちろん客席は総立ち。次の曲「君こそわが青春」になると、さっきとは打って変わって、椅子に座り拍手で。
そして、ついに来てしまったのです。アンコールです、横幕です。これだけステージが盛り上がり、客席と一体になれたのも、あの横幕のおかげだと言っても過言ではないと思います。もちろん、いろんな人の協力を得てこそですが・・・。
横幕は3階の方に「THANKYOU!! RICK,TONY,DAVID,WADDY,DON,DAVID,AND GORO!!」
2階席の方に「WITH ALL OUR HEARTS GOODLUCK!!」(心をこめてグッドラック!)の2枚で、2階22メートル これは手すりにくくりつける事ができたのですが、3階は33メートルにもなるので、くくり付ける事ができず、3階前列の人に持ってもらわなくてはなりません。協力してもらえるだろうか・・・。すごく心配でしたが「新宿午前4時」RICKのドラムが鳴り、サイドのライトがつくと(伊賀さんのご協力でした)2階の幕が降ろされ、3階では幕がリズムに乗って右へ左へ揺れ動いているのです。それをミュージシャン達が見つけ (初めはわからなかったみたいです)みんなが指をさして喜んでくれたのです。TONYはカメラを持ち出し写真を撮り始めたのです。もちろん演奏中にですよ。そしてこれは若狭さんひとりの陰謀らしいですが、上か ら紙ふぶきが・・。GOROもこれにはびっくり。何たって打ち合わせなしですから、上を見上げていました。
とうとう最後の曲「See You Agai」です。GOROはこれを歌い終わった後(これは本当にすべてのGOROファンに聞かせてあげたかった)6人のミュージシャン達に向かって「I Love you!!」と3回叫んだのです。あの声は絶対に忘れられない。するとTONYが「さあ、来い」という感じでGOROに手を差し伸べ、GOROはトニーの胸に飛び込み泣き出したのです。そうして代わる代わる、ミュージシャン達に抱きしめられ、ミュージシャン、客席、みんな涙、涙、涙・・・。
最後のアンコール(手を振ってお別れの時)RICKとDONだと思いますが、ふたりに肩車というか、かつぎ上げられたというのか、その光景をTONYが写真に撮ったり、本当にあんな感動的な場面はニ度とみられません。
それから私たちは「青いリンゴ」を歌うはずだったのですが、どこでどうなったのか「コーラス・ライン」が流れてきてしまったのです。3階を見ると直していた横幕を再び広げ、手拍子に合わせて右へ、左へ。 GOROが出てきてくれて一緒に歌ってくれました。そうして拍手で「さようなら」
「あぁ、もう青いリンゴは歌えない」と思っていたのですが、役員の1人が3階に向かって「ありがとう」 と叫んだところ、なんとそれが一階の人が3階の人に対する拍手となり、いつのまにか場内全体の拍手と なって、再び手拍子が起こったのです。すると、もう歌えないと思っていた「青いリンゴ」が聞こえてき たのですを。帰りかけた人も足を止め、一緒に歌ってくれました。やはりひとつです。心はひとつです。 何回歌ったか覚えてないけれど、10分近くたったでしょう。着替えを済ませたGOROが出てきてくれたのです。でも誰ひとり前に走らす人はなく、叫ぶ人もありませんでした。みんな、ただひたすら歌うのみ。 GOROもマイクなしで歌ってくれました。GOROが姿を消したのが歌の途中だったのですがみんな最後まで歌い、そして拍手で30分近くあったアンコールは終わったのです。本当に協力して下さったファンの方々、 ありがとうございました。