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野口五郎一座新春特別公演「暗い酒場に陽はのぼる」
(ファンクラブ会報「Fellow」第46号 昭和57年2月1日発行より抜粋)
バーのカウンターの正面に蝶ネクタイのマスターがいる。そこへ予備校生がしょぼくれてやってくる。キザなウォッカトニックを注文、ひとり淋しく飲んでいる。 ピアノ弾き(バイクに乗って)登場。弾くのは「博多みれん」マスターのお叱りを受けて 「トゥ・ラヴ・アゲイン」を弾き始める。
浪人8年目の予備校生はマスターの同級生。今年は弱気になっている様子。またそこへゲイ風の男二人 登場。いちゃいちゃしながらカウンターの席につく。またまたそこへ、酔っ払いの客4人が 「ジングルベル」を歌いながらやってくる。クリスマスから正月過ぎまで酒を飲みつづけていた様子。マスターあきれてしまう。
さて「人生劇場」のイントロにのって、やくざの男登場。おもむろに曲を替えさせる。 なんと「アラレちゃんソング」。さて紅一点の登場。いかにも大人の女を思わせる姿で出てくる。 注文は焼酎。お湯割で焼酎なんて美味しいのかな? この女性のリクエストで「悲しい酒」をギターで歌うマスター。う~ん、惚れ惚れ、やっぱりうまい!!
お話は「人生って何だ」に集中。
予備校生、弱気なんか跳ね飛ばして頑張る決意をする。他の客達もいっせいに拍手。
俺、頑張る! 人生がなんだ! 青春がなんだ! 白い雲なんか大嫌いだ!!
「さらば青春」の音楽が流れ、全員がしらじらしくあたった夕陽が見えるはずはなかった。しかし、 もえたぎる血汐のような情熱を持つ彼らには、きっと美しい夕陽が心に見えたに違いない。
かくして人生様々の悩みを捨てて、誇らしげに太陽にほえながら、若者達は歩いて行く。そこには山あり、谷がある。しかし、友情はその険しい全てのものを乗り越えてしまう。あぁ、この友情に幸あれ!! (ナレーション野口五郎)