11.13 東芝日曜劇場 夢の鳥

東芝日曜劇場 「夢の鳥」

1983年(昭和58年)11月13日放送 芸術祭テレビドラマ部門優秀賞受賞

タイトルの「夢の鳥」というのは九官鳥のこと。
この夢の鳥をめぐって、五郎君扮する水上警察署員と、買い主のホステスとの淡い恋の物語。 劇中に中原中也の詩をおり交ぜて、話は展開して行きます。

裏話その1
「夢の鳥」中心的存在の九官鳥は、このドラマの為にわざわざ買ったものなのです。 2週間ほど前から、言葉の特訓をはじめたそうですが、その成果はいかに・・・・。

裏話その2
出演者の顔合わせも終わり、本読み開始。あれ、脚本の市川森一氏も本読みの会場に。作家の方というのは、めったに立ち会わないそうですが、市川氏は特別。本読みが終わるまで 見守っていらっしゃいました。

裏話その3
水上警察というのは、もちろん水上パトロールも大切な任務。
五郎さんもさっそうと巡視艇に乗り込み港を一周。と思いきや、実際に乗っていた時間は6時間。さすがの五郎さんも、少し酔ってしまったようでした。

裏話その4
「浜ゆう」のシーンで、小道具におでんが出てきます。
普通は見せ掛けだけの小道具ですが、この日はスタッフが時間を掛けて煮込んだのです。 おでん鍋には、色々な具の串がいっぱい。美味しそうな匂いもスタジオの隅々までにただよっています。そこに五郎さんも現れまして、カメラマンのようにアングルを気にしながら「あ、これは邪魔だから 食べちゃっていいねっ」と言っては1本食べ、2本食べ、3本も食べてしまいました。