04.24 博品館LIVE 8

博品館LIVE 8 ~せつないほど ONLY YOU '92 ~

1992年(平成4年)4月24日~5月5日
  • 雨に咲いた薔薇
  • 薔薇
  • from TOKYO
  • Wonderful Tonight
  • My summer lover
  • Don't cry anymore
  • それぞれの朝
  • グッドラック
  • 沈黙
  • 愛ふたたび
  • Goodbye my yesterday
  • さよならが言えない

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.56 より)

第一章
暗やみの中からラテンリズムのイントロが流れ、ステージ上五郎さんにスポットライトがあたります。オープニングはギターを弾きながら「雨に咲いたバラ」。ダークブルーのシャツにパープルのスーツ。ギターを肩からはずして「薔薇」。 またギターを取りだして「from TOKYO」。 ギターを持ったり離したりと忙しいGOROさん。3曲歌い終わってから最初の挨拶です。

五郎「本日は博品館LIVE8-せつないほど ONLY YOU-」にようこそ。世間ではGWだと言って海外だ、温泉だといっておりますが、今日いらした皆さんは人気の少くなくなった銀座にようこそ、おこしになりました。」-略-

今回のタイトルは第一回目の時にも使ったんです。とても気に入ってまして、今度でるアルバムのタイトルにまでしたんです。本日、予約しますとステキな特典までついてくるんですよ。予約したいんです-といいますと係の人の「ありがとうございました」というすばらしい笑顔がついてきます。(笑) 最初から、ギャグをぶちかましてくれる五郎さん。さすがです。見事に観客をつかんでいますネ。ここで一つ、この「せつないほどONLY YOU」というタイトルの「せつないほど」という言葉の由来が某ラジオ番組で流れてきた″♪せつない舗道♪"からきていたなんて・・・。

ギターキャリアは小学校からの五郎さん。色んな人の曲を弾き始め、その中にジョージ・ハリスンとエリック・クラプトンという2人の偉大なギタリストもいました。この2人はお互い音楽づくりに協力しあい尊敬しあって、同じ一人の女性を愛する事になっても変わらぬ友情をはぐくんできたのです。そしてお互いが彼女の為だけにつくった歌があります。五郎さんもまた、いつか一人の人だけに捧げる歌をつくる事がくるのでしょうか・・・ 「Someting」「Wonderfil Tonight」

第二章
上着をぬいで出てきた五郎さんは、ちょっとホロ酔いかげんです。出てきた時に足元のスーツケースにぶつかったり、時にはその上に乗ってみたりとおどけてくれます。テーブルの上には白い一輪差しのカラの花びん。ちょっと淋しそうです。
このコーナーではひとつの恋愛の終幕がテーマとなっています。場所は、海岸近くのメゾネットタイプのマンション。愛する人との暮しにすれ違いを感じ、家を出て行こうとする彼女となんとか、ひきとめようとジョークを連発する五郎さん。コップにお酒をつごうとしてこぼしたり、その仕草が妙にオカマぼかったり(ファンサービス)アルバムをとりだし思い出話をしたりと。その中でヨットに乗った時の話などは海が大荒れで時には一回転する事もあったりして。そんな昔を懐かしむかのように、「Mysummer Lover」 タオルを取りだしぬれた床をふきながら・・・

五郎「全く歌いにくいじゃない、すべっちゃって(と言ってもこぼしたのは五郎さんですヨ)。---(2Fにいる彼女に)何を怒っているんだい。そりゃあ僕はロは悪いし顔も性格もいいさ(笑)。特に何でも冗談にしてしまう癖がある・・・伝えたい言葉が見つからない、そんなもどかしさの中・・・「Don't cry anymore」テーブルの上の花びんに1本の赤いバラ。スーツケースがなく彼女は出て行った。そして電話の音、別れの言葉。「それぞれの朝」1本の赤いバラが、鮮やかに印象に残ります。


第三章
およそ30秒での衣装チェンジ。今度はオレンジ系のスーツです。元気よく飛びだして「グッドラック」「沈黙」「愛ふたたび」。歌に関してパーフェクトを目差す五郎さん。ちょっと気に入らなかったのか、「愛ふたたぴ」の一部分1フレーズ歌い直すシーンもあったりと ひたりきっています。中央の椅子に座りトークコーナです。

五郎「今日来た皆さんに、ためになるお話しを1つ。世の中には男性と女性がいますが男からみたこんな男は気をつけろ・・・というのをお教えしましょう。まあ、手遅れの方いるかも知れませんが、それは今度、生まれ変わったらという事で。というタイトルばりで、まずは出会い編です。
・会ってすぐ電話番号を聞く男
・名前を省略して呼ぶなれなれしい男
これをクリアしてのデート編。
・コーヒー飲む時。小指を立てる男
五郎「僕も時々やってしまうので注意してます」
・デートコースを自分の定規範囲内ですます男
五郎「ただのケチです」
・今年はオリンピックの年だからといって、やたらと東京オリンピックに詳しい男
五郎「これはただのジジィです」
とうとう彼の家にやってきました。
・冷蔵庫の中がやけにアットホームな男
五郎「いますよネ。ビールがズラっと並んでいたり、野菜がちゃんと揃ってたり。あと食べかけの缶詰めにラップをかけ輪ゴムしてる奴とか・・・・。あっ.でもそれ僕がやってる。それは今、一人暮らしで食生活が貧しいからだから、これはいい事にしよう」
ここまできたぞ結婚式。
・披露宴の時、いきなり子供を連れた女性が中に入ってきた時
五郎「式の途中でもすぐやめて、その人とは別れた方がいいでしょう。

・・・と、まあこんな感じでしたが、少しは皆さんの恋愛の参考になったでしょうか。
あと、この話の中に男には男ならでの下心というものがあるそうで、男というのは上半身で考える人と下半身で考える人がいます。
五郎「ちなみに僕はどっちだと思いますか?」
この問いかけにほとんどの人が「下半身」と答えたのでした。それもバンドメンバー全員というおまけつきで。このショックに立ち直るかのように話をきりかえて・・・

五郎「男と女というものはせつない程、相手を想う時っていうのは多々あると思います。今回のポスターに出てくる少年少女も同じように、いくつものせつない恋をしていくんでしょう。

ポスターの2人をモデルにイメージした曲「Goodbye my yesterday」続けて「さよならが言えない」。

第四章・終幕
会場に降りて、GWの過ごし方等客席の方達と会話を楽しみます。場内を歩きながら「序曲・愛」。この時、歌いながらお子さんを抱き上げたり、Kissしたり座席に座ったりしていました。続けて「水平線へ」

五郎「僕が歌う事によって、少しでも皆さんが元気になってくだされ・・・ それが僕の最大の思いです」 「瞳の中に~Can't take my eyes of you」

アンコールです。五郎さんが作曲し、オープニング曲として歌った「雨に咲いたバラ」また4日の夜は「あなたしか愛せない」5日はさらに「瞳の中に」を歌い総立ちでした。

一人芝居のコーナーで一度も姿を現わす事のなかった彼女が、千秋楽にやっと現われたのです。が、実はその正体とは久保田マネだったなんて。最近2人の様子がどうも可笑しいやっぱり舞台のせい(真夜中のパーティ)なんて思っていたところに。なんて言うのはちょっと悪い冗談でした。単に出たがりのスタッフが今回もしっかりみせてくれました。電話でのやりとりのシーンで、女装した久保田マネが緑の公衆電話をしょっての登場にあまりにも一瞬すぎて「なんだ、なんだ!?」という感じ。皆さんの目にとまったで しょうか。

気がつけば2週間弱のLIVEもアッという間に終わってしまい、ちょっと気がぬけてしまいそうですが、LIVEの中、何故か中日の30日に雨が降っただけで、あとは初日から千秋楽まで晴天続き。ステキなゴールデンライフを過せたでしょうか。そして貴方もいくつかのせつないほどONLY YOU を感じる事ができたでしょうか。