12.9 Christmas DinnerShow

2003年クリスマスディナーショー

2003年(平成15年)12月9日 京王プラザホテル
  • 青春の贈り物
  • 愛がメラメラ
  • 青いリンゴ
  • きらめき
  • 甘い生活
  • オレンジの雨
  • 19:00の街
  • White Christmas
  • 愛のラルゴ
  • Sweet Rain
  • 私鉄沿線
  • スマイルアゲイン
  • ALL BY MYSELF
  • ~アンコール~
  • A SONG FOR YOU
  • (アカペラ)序曲・愛

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.130より)

会場のざわめきが一瞬止まり、青春の贈り物のイントロが流れ出す。そしてGOROさんの声・・・。1小節・・・そして、2小節目で限りなく赤に近い深いローズのジャケットに白いパンツ姿のGOROさん登場。

静かな場内にGOROさんの声が響き渡ります。そしてギターは愛がメラメラのイントロへ。会場からは大きな拍手が起こります。
歌い終えたGOROさん、MCに入ります。
G.「今年もいろんなニュースがありましたが、キリストが生まれた馬小屋は、現在すっかり観光地化しているそうです。『にせんにん』が住んでいるというニュースがありました。現場からのレポートがあって、その馬小屋には2人のヒゲを生やした仙人が住んでいたと・・・判らなかった方は、帰ってじっくり考えてください。」
会場には半分判ったような、判らないような拍手と笑いが起きます。

そうして、ヒットメドレーへ。青いリンゴを歌い終りきらめき
甘い生活を歌い始め、階段を降ります。客席では、ハンカチを渡され汗を拭い、握手をしたりして後へ左へ右へ・・・。
会場の後の方にさしかかった頃、一人の女性を引っ張り出し、胸にしっかと抱きしめてダンスにならないチーク・ターイム!
チークが終ると、顔を上気させた女性が席に戻り、GOROさんはステージに向けて戻りながら、男性客のテーブルにあるビールを手に取り、グラスに注いだと思ったら自ら一気に飲み干しました。

曲はいつしかオレンジの雨に変わり、テーブルの間とお客さんの間をすり抜け、やっとステージに戻ったGOROさんでした。
次のイントロは19:00の街。そこまで歌い終わると、GOROさんは、また階段を降りて客席へ。今度はお客さんにマイクを向け始めました。

G.「今年、一番気になったニュースは何でしたか?」
と聞かれ固まった人も、「イラク問題です」と答えた人もいました。
G.「僕は、イラクよりイクラだな・・・」
と、ダジャレ炸裂!です。
G.「クリスマスに一つだけ願いが叶うとしたら、何をお願いしますか?」
とマイクを向けられたお客さんは、「GOROさんと一夜を・・・」と答えました。途端にGOROさんの声は低くなって・・・
G.「後で、部屋番号を・・・」
会場は爆笑の渦です。次の人に同じ質問をしたら、「GOROさんとツーショット写真を・・」との答えが戻ってきて、
G.「え?それだけで良いんですか?マネージャー、後で僕の部屋番号を教えて!・・・2人か・・・大丈夫かな?オレ・・」
もう、会場の爆笑はさらに大きくなります。
White Christmasを歌い、次の曲のイントロが流れ、GOROさんがま~わ~たの~と歌い出した時には、会場からかすかな溜め息が聞こえてきました。
そう、次の曲は愛のラルゴでした。

G.「『青いリンゴ』は15才から歌っています。今でもこうして歌えることは、ありがたいことです。筒美京平先生はそのころから僕の師匠です。今回『Sweet Rain』を作っていただきました。作詞は松尾潔さんといって、ケミストリー、平井堅さんのプロデューサーとして活躍中の方です。平井堅さんに 「大きな古時計」を持ってきた人が次に僕になにを持ってくるのか・・・「どんぐりころころ」だったらどうしよう・・・と思いました。」と話し、Sweet Rainを歌います。今日、この場で初めて生で聴けたという方もいらっしゃったと思います。やっぱり、生で聴くSweet Rainは素敵でした。

私鉄沿線♪ ♪スマイル・アゲインを歌い上げ、最後にALL BY MYSELFこれはもう、GOROさんの定番!やっぱり、GOROさんで聴くこの曲は最高!と思う方も多いはず。
歌い終わったGOROさんは、ステージのそでへ。会場には、いつしかアンコールの拍手と、「アンコール!」というお客さんの声が渦を巻きます。何度手を叩いた頃でしょう?上着を脱いだGOROさんがステージに姿を現しました。

GOROさんの上着の下は、黒地に赤の浮き上がる様な薔薇の模様のベストでした。
G.「舞台に立って歌うことは、もう8千回以上です。すごいなって思います。いえ、僕がすごいということではなくて、その時の流れがすごいなと思うのです。今の僕の気持ちです。聴いて下さい。」
スタンドマイクを右側に置き、しんと静まり返った会場に、ピアノとフルートの伴奏だけで
A SONG FOR YOUを皆さんのハートに届け!とばかりに歌い上げます。むろん、客席には音一つなく・・・。
そして、いよいよディナーショーのラストの曲になりました。

会場を出てきたお客さんの顔は、どの顔も満足そうでした。ファンではない一般のお客さんからも「野口五郎って、歌巧いんだねー!」「感動した!」「良かったね」と感嘆の声もたくさん聞こえて来ます。
ただ、非常に残念だったのは、今回も幾つかの会場で、カメラのフラッシュがたくさん焚かれた事です。
カメラ付きの携帯が高く掲げられているのも目にしました。
再三、会報でもお願いして来ましたが、まだまだ改善が見られません。「私一人くらいなら大丈夫だろう」と一人がカメラを手にすると、「あの人も撮っているから」と、また一人増え・・・とキリがありません。
ファンが撮っているから・・・と一般のお客さんから「撮っても良いんでしょう?」と言われた事もありました。
一人一人の自覚と、互いに注意しあう気持ちが今必要なんだと思いました。