- 青春の贈り物
- 愛がメラメラ
- 青いリンゴ
- きらめき
- 甘い生活
- オレンジの雨
- 19:00の街
- White Christmas
- 愛のラルゴ
- Sweet Rain
- 私鉄沿線
- スマイルアゲイン
- ALL BY MYSELF
- ~アンコール~
- A SONG FOR YOU
- (アカペラ)序曲・愛
(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.130より)
会場のざわめきが一瞬止まり、♪青春の贈り物♪のイントロが流れ出す。そしてGOROさんの声・・・。1小節・・・そして、2小節目で限りなく赤に近い深いローズのジャケットに白いパンツ姿のGOROさん登場。
静かな場内にGOROさんの声が響き渡ります。そしてギターは♪愛がメラメラ♪のイントロへ。会場からは大きな拍手が起こります。
歌い終えたGOROさん、MCに入ります。
G.「今年もいろんなニュースがありましたが、キリストが生まれた馬小屋は、現在すっかり観光地化しているそうです。『にせんにん』が住んでいるというニュースがありました。現場からのレポートがあって、その馬小屋には2人のヒゲを生やした仙人が住んでいたと・・・判らなかった方は、帰ってじっくり考えてください。」
会場には半分判ったような、判らないような拍手と笑いが起きます。
そうして、ヒットメドレーへ。♪青いリンゴ♪を歌い終り♪きらめき♪
♪甘い生活♪を歌い始め、階段を降ります。客席では、ハンカチを渡され汗を拭い、握手をしたりして後へ左へ右へ・・・。
会場の後の方にさしかかった頃、一人の女性を引っ張り出し、胸にしっかと抱きしめてダンスにならないチーク・ターイム!
チークが終ると、顔を上気させた女性が席に戻り、GOROさんはステージに向けて戻りながら、男性客のテーブルにあるビールを手に取り、グラスに注いだと思ったら自ら一気に飲み干しました。
曲はいつしか♪オレンジの雨♪に変わり、テーブルの間とお客さんの間をすり抜け、やっとステージに戻ったGOROさんでした。
次のイントロは♪19:00の街♪。そこまで歌い終わると、GOROさんは、また階段を降りて客席へ。今度はお客さんにマイクを向け始めました。
G.「今年、一番気になったニュースは何でしたか?」
と聞かれ固まった人も、「イラク問題です」と答えた人もいました。
G.「僕は、イラクよりイクラだな・・・」
と、ダジャレ炸裂!です。
G.「クリスマスに一つだけ願いが叶うとしたら、何をお願いしますか?」
とマイクを向けられたお客さんは、「GOROさんと一夜を・・・」と答えました。途端にGOROさんの声は低くなって・・・
G.「後で、部屋番号を・・・」
会場は爆笑の渦です。次の人に同じ質問をしたら、「GOROさんとツーショット写真を・・」との答えが戻ってきて、
G.「え?それだけで良いんですか?マネージャー、後で僕の部屋番号を教えて!・・・2人か・・・大丈夫かな?オレ・・」
もう、会場の爆笑はさらに大きくなります。
♪White Christmas♪を歌い、次の曲のイントロが流れ、GOROさんが♪ま~わ~たの~と歌い出した時には、会場からかすかな溜め息が聞こえてきました。
そう、次の曲は♪愛のラルゴ♪でした。
G.「『青いリンゴ』は15才から歌っています。今でもこうして歌えることは、ありがたいことです。筒美京平先生はそのころから僕の師匠です。今回『Sweet Rain』を作っていただきました。作詞は松尾潔さんといって、ケミストリー、平井堅さんのプロデューサーとして活躍中の方です。平井堅さんに 「大きな古時計」を持ってきた人が次に僕になにを持ってくるのか・・・「どんぐりころころ」だったらどうしよう・・・と思いました。」と話し、♪Sweet Rain♪を歌います。今日、この場で初めて生で聴けたという方もいらっしゃったと思います。やっぱり、生で聴く♪Sweet Rain♪は素敵でした。
♪私鉄沿線♪ ♪スマイル・アゲイン♪を歌い上げ、最後に♪ALL BY MYSELF♪これはもう、GOROさんの定番!やっぱり、GOROさんで聴くこの曲は最高!と思う方も多いはず。
歌い終わったGOROさんは、ステージのそでへ。会場には、いつしかアンコールの拍手と、「アンコール!」というお客さんの声が渦を巻きます。何度手を叩いた頃でしょう?上着を脱いだGOROさんがステージに姿を現しました。
GOROさんの上着の下は、黒地に赤の浮き上がる様な薔薇の模様のベストでした。
G.「舞台に立って歌うことは、もう8千回以上です。すごいなって思います。いえ、僕がすごいということではなくて、その時の流れがすごいなと思うのです。今の僕の気持ちです。聴いて下さい。」
スタンドマイクを右側に置き、しんと静まり返った会場に、ピアノとフルートの伴奏だけで
♪A SONG FOR YOU♪を皆さんのハートに届け!とばかりに歌い上げます。むろん、客席には音一つなく・・・。
そして、いよいよディナーショーのラストの曲になりました。
会場を出てきたお客さんの顔は、どの顔も満足そうでした。ファンではない一般のお客さんからも「野口五郎って、歌巧いんだねー!」「感動した!」「良かったね」と感嘆の声もたくさん聞こえて来ます。
ただ、非常に残念だったのは、今回も幾つかの会場で、カメラのフラッシュがたくさん焚かれた事です。
カメラ付きの携帯が高く掲げられているのも目にしました。
再三、会報でもお願いして来ましたが、まだまだ改善が見られません。「私一人くらいなら大丈夫だろう」と一人がカメラを手にすると、「あの人も撮っているから」と、また一人増え・・・とキリがありません。
ファンが撮っているから・・・と一般のお客さんから「撮っても良いんでしょう?」と言われた事もありました。
一人一人の自覚と、互いに注意しあう気持ちが今必要なんだと思いました。