僕は生後6カ月目に赤痢にかかって、死にそうになったことがあります。
そのせいもあってか、かなり病気がちの子供でね。何かと言っては、お腹を壊したり、風邪をひいたりして、割とダメな子だったの。
でもその代わりっていうわけではないけれど、そのわんぱくぶりも大変なものだったんですよ。畑を荒らしたり、カエルを捕ってきて女の子にぶつけたり、手のつけられない悪ガキ。
でもね、悪事の限りを尽くして走り回っておかげでね、昭和37年に美濃市立美濃小学校に進む頃には、もうすっかり丈夫な体になったよ。体は鍛えなくちゃいけないんだよね。
「体にいいこと何かやってる?」 あ、これは僕の台詞じゃなかったね。
(談・野口五郎/FC発行写真集「GORO3・旅」より)