12.25 ファンクラブ会報「五郎」第17号発行

会報「五郎」第17号発行

1976年 (昭和51年)12月25日

 昭和51年、はたちの年はマイペースの僕にとっても、少し冒険の年だったようです。アメリカレコーデディング、自作自演のLP制作、加熱気味のギター、そして五大都市リサイタル、初めてのディナーコンサート、数えてみるとどれも目標への一段階として、そのひとつひとつが新しい試みでした。皆さんのあたたかい応援、励ましのおかげで成功のうちに終わることができました。52年は僕も成人式を迎え、21才として新しい道を歩きます。今までの積み重ねを忘れず、一段一段、進んでいくつもりです。
野口五郎

 

え、ボクこんなにたくさんの、今年一年で経験しちゃったの。エライ!!イヤーそれほどでも。ボクのこの逞しくも細い腕、美しくも厳しく、短くスラリとした足、乗りきれぬわけないでしょ。またあ。今年最後ぐらい真面目にやらしてョ。

52年1月15日、そう僕の成人式の日、記念に新年第一枚目のシングル"むさし野詩人”が発売されます。成人式の帰りにでも、レコード屋さんにほんのちょっと立ち寄るのも、ちょっと乙なもの、とかなんとか、改めて52年もよろしく、お願い致します。

思い出してみると、いろんなことがありましたね。サイキンよーく考えるんですけど、やっぱりステージはいいなあって思うんです。今年はステージのたびに風邪をひいてしまったんです。僕も十分気をつけているんです。僕は、ちょうどステージの前になると、日常のスケジュールの上にリハーサルが入るのです。過労気味ということなんです。まあ、言い訳にはなりませんが、苦しくてもせいいっぱいの思いをこめて歌っていると必ず、皆さんが僕を信頼して静かに聴いて下さいということに、はかりしれない喜びを感じたんです。

 52年、第一目標、風邪をひかないこと!!、いくら熱中してもスタジオで素っ裸でギターをひかないことナノダ。