11.03 秋のコンサート A♭に愛をのせて

'84 秋のコンサート ~A♭に愛をのせて~

1984年(昭和59年)11月3日
  • あふれる想い
  • フライトボード
  • 泣かせて
  • 琥珀色の日々
  • ワンサイドゲーム
  • 一人が好きですか
  • 涙のリクエスト
  • ジャズ
  • メドレー
  •  ~私鉄沿線
  •  ~青いリンゴ
  •  ~オレンジの雨
  •  ~グッドラック
  •  ~19:00の街
  • 花遊戯
  • 君こそわが青春
  • I WONT CHANGE MY MIND
  • アンコール
  •  ~TAKE ME TO YOUR HEAVEN
  •  ~ミッドナイト・ロックンロールショー
  •   ~A SONG FOR YOU

(ファンクラブ会報「Fellow」第62号 昭和59年11月20日発行より抜粋)

"BABY・・・ あふれる想い"
幕の向こうから五郎さんの澄んだ歌声が聞こえ、幕が上がりグレーのスーツ姿の五郎さん登場。春以来です。A♭のキーから始まる曲「フライトボード」。しっとりと歌うのは「泣かせて」。このコンサートは小椋佳さんがわざわざ応援に駆けつけてくれて客席で見ていたのです。五郎さんから小椋さんの紹介があり大拍手。22列くらいで見ていたでしょうか。さて、小椋さんを目の前にして「ウィスパー」「琥珀色の日々」と続き、客席は水を打ったように、静かに聞き入っていました。五郎さんいわく、作曲者を前にして唄うのは初めてで 緊張しちゃうそうです。ましてその作ってくれた人も歌っている人だから余計に・・・・ 緊張してしまうのだそうです。小椋さんの作曲の中では珍しく、アップテンポの曲「ワンサイドケーム」 そして久しぶりに「一人が好きですか」思い出します弐十手物語。

歌の合間にプレゼントタイムになってしまって、行列まで出来ちゃいました。突然の「キスしてください」の要求に五郎おじちゃんも困っていました。過激な女の子を前にして汗をかいてる五郎さん。あ、心配しないで。握手で勘弁してもらいましたから。歌う前にあんなに汗をかいたのは初めてだということ。

お次は「ミュージック・フェア」で好評だった「涙のリクエスト」をコンサートならではの替え歌にして五郎さんがお届けします。題して「涙のリクエスト~ドクター編&スペースシャトル編」

五郎さんの着替えタイム
ステージ上では旧式のラジオが流れています。野口雨吉さんのさっぱりわからない天気予報。野口幸太郎さんのめちゃくちゃなニュース。「秋には花も遊びます、野口五郎の花遊戯」のスポットなど、バラエティーコーナーです。

「ジャズ」を唄いながらふたたび五郎さんがステージに戻ってきました。
ここでまたおしゃべりタイム。ちょうど新札にかわったところなので、さっそくその話題です。五郎さんがはじめて新しいお札を見た感想は「ちょっと玩具みたい・・・」10年後、またお札が替わるようになり人物画が芸能人になったりして・・・ 万札が村田英雄さん、五千円札が大屋政子さん、千円が野口五郎。でも僕は千円にサインして五千円で売ろうかな。(笑)お金からローレックスの話しに移ります。「郷ひろみ君のローレックスの時計は200万円もするのだって。僕だったらその時計を腕にしたら、さらに金庫をつけて鍵をかけて歩くよ」もう会場は大爆笑。

笑いはこれくらいにしてメドレーです。
「私鉄沿線」「青いリンゴ」「オレンジの雨」そしてステージ角に腰掛けて、みんなと一緒に手拍子しながら「グッドラック」「19:00の街」ではビデオカメラの前で遊ぶのです。ここの場面はビデオ必見です。

コンサートで聞く「花遊戯」は格別です。「君こそわが青春」ひとつひとつ五郎さんの青春をかみ締めているかのように力強く唄っています。聞いたところによるとこの歌、昔と感情の入れ方が変わったそうですよ。
のりのりソングは「I WONT CHANGE MY MIND」「TAKE ME TO YOUR HEAVEN」「ミッドナイト・ロックンロールショー」と続き、黄色い声援があちこちで飛び交います。

そしてラストソング
「A SONG FOR YOU 」は、マイクなしの肉声。大きくてを広げて、後列の人にも問い掛けるように全身で歌います。最高の極地。会場のカーテンコールに答えて、みんなと拍手して幕を閉じました。