(ファンクラブ会報1986年3月発行Fellowより抜粋)
1986年2月23日は我らが五郎さんにとっては、レコード会社移籍第一弾「サ・ヨ・ナ・ラ」が発売されると共に、めでたく三十歳を迎える記念すべき日となりました。
早春のまばゆい陽の中、東京京王プラザホテルにて「野口五郎バースディーパーティー30本目のローソク」が開かれました。シックな装いに身を包み、″おめでとう"の言葉をかけるみなさんは、もうすっかり大人の女性、笑顔で迎える五郎君も、いつのまにか逞しくなりました。白の上衣に黒のYシャツ、襟元のブローチの赤がきいて、さりげらしくパーティの豪華さが漂っています。みなさんの心のこもった品々が、 バザーコーナーに飾られて行きます。
最初にTDKコア沖山社長、ハーレクインエンタープライズ日本支社長長島氏に続き、五郎さんも新曲 「サヨナラ」にかける意気込みが述べられました。
30本のローソクは勢いよく吹き消され、フラッシュの渦の中、五郎君の頬は輝いていました。 食事タイムが始まり、五郎君はバザーコーナーで進んでチャリティーに協力します。
五郎君愛用品のオークションです。まずは事務所で必ず使っていた白のコーヒーカップ。以前ファンクラブの会報でも紹介したというNというイニシャルが入った5年くらい使用していたものです。
500円からオークション、一声3000円でご協力頂き、これには「元気が出るトレーナー」がおまけです。 続いてみなさん、よくご存じのブルーのアロハシャツ5000円、
とても懐かしい10年前のコーデュロイの茶のスーツ1万円。
「再会」のポスター撮りに着たベスト3000円。
初めてグアムへ行き「ハリス」のCM撮りに使った赤と黒のベスト4000円。
「私鉄沿線」の等身大ポスター撮りの時に着たセーター1万円。
最近まで使っていたオリジナルネクタイ6000円。
LP「飛翔」のジャケット写真で使用のニットジャケット5000円。
しゃれっぼクラブ「MVP賞」のバナナクッション2万円。
これで終わりかなと思ったら五郎君のセカンドバッグ登場、でもバッグではなく4年程使用のランセルの財布。中身をぬき、小銭は残してオークションで9800円。
皆さんのご協力を得てオークションが終わり、バザーコーナへ。ここにも五郎君の愛用品コーナーがあり、またたくまにカラッポになってしまいました。
次はゲームコーナーです。今、話題を呼んでいる「トリビアル・パスポート」6班に分かれサイコロを振る リーダーにGOROスペシャルと寺岡マネージャー。五郎君が出題する問題を各チームがみんなで解いて行きま す。驚異的なブラウンチーム、娯楽、歴史、GORO問題の難題を次々と解き、アッという間にゴールインして しまいました。
問題は第2位です。リーダーとのチームワークが悪く、なかなかピッタリのサイコロの目が出ず、全問正解したイエローチームはいらいら。結局、いらいらしながらもイエローチームが2位にゴールできました。
最後はお待ちかねミニコンサート。GOROスペシャルの演奏から「シルエット」「序曲・愛」とつづき、少しデビュー当時のおしゃべり。30才になった五郎君が女性心をピアノ伴奏だけで歌いあげた「愛の讃歌」は心にしみます。新曲「サ・ヨ・ナ・ラ」は五郎君の意気込みが伝わってきて絶品!!
初披露はB面「最後のクラクション」。30才の心で語りかけた「A SONG FOR YOU 」でミニコンサートの幕は閉しました。
「ぶきっちょな生き方しかできない僕だけど、自分の意志を大事にして、一生懸命、自分と葛藤して生きて 行きたい。ひとつひとつの仕事を、みんなが精一杯やっているんだなと、ストレートに伝わるように自信を もってやって行きたい」と言った五郎君を、私達は自信を持って応接して行きたいと思います。
最後に、このみなさんのご協力を得たチャリティーバザーで、大阪、東京合わせて334,440円。
当日参加できないフェローからのご協力と五郎君からの寄付もありがとうございました。