04.26 博品館LIVE 9

博品館LIVE9 ~MELTING POINT~

1993年(平成5年)4月26日~5月5日
  • マッカーサーパーク
  • スマイル
  • 蜃気楼
  • 序曲 愛
  • 最後のカード
  • メドレー
  • 君は君のままで
  • WeatherVane
  • LovingOne
  • Don'tCryOutLoud
  • WithoutYou

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.64より)

ジリジリジリ!と開演5分前のベルが鳴ると舞台の上にポツンと置かれている昔懐かしい、アンティークなラジオから微かに音楽が流れだしてきました。

五郎さんの演奏する「プリンセスM」が会場に響きわたりました。 そして今度は五郎さんの歌声が・・・。ラジオから聞こえているのか、五郎さんが歌っているのか。だんだんと音楽が大きくなってきて、元気いっぱい我らが五郎さんの登場です。

水色のスーツに真っ青なブルーのシャツを身にまとい、オープニングは軽いステップで「マッカーサーパーク」 博晶館ライブIXの始まりです。

ギターを手に取っての「スマイル」。間奏のギターソロがとても素敵でしたね。最初から五郎さんのギター演奏が聴けるなんて、とってもラッキーでした。

五郎「皆さん、今日はようこそおいで下さいました。GWという事で高速の渋滞がすごいですね。わざわざ疲れる為に出掛けたみたいで。こうして今日、博品館に来た皆さんの選択は正しかったと思います。(笑) こうしてライブも9回目を迎えるわけですけど、何年たっても舞台の上に立つと緊張してお客さんの顔もろくに見られません。前から5番目の人の口紅が少し濃いかなってぐらいで・・・・。ほとんど見えてません。(笑)」

こんなジョークも時には飛び交っていましたよ。やっぱり五郎さんはこうでなくっちゃね。そんな笑いをとったかと思うと、こんな甘い言葉で私達、皆の心をくすぐってもくれました。

五郎「今回タイトルが「MELTINGPOINT」といいますが「融点」と訳すんですけど、物は何でも溶け始めます。氷ですと0度から、他にも何百度、何千度と溶け始めます。皆さんの心は何度ぐらいで溶け始めますか? 新しい歌、懐かしい歌と色々取り揃えてあります。皆さんの心が溶けるまで」

もうすでに皆さんの心はオープニングで五郎さんの歌声を聴いた時点で、メロメロに溶け始めていたはずでは。そして五郎さんが皆さんに言っていた「どんな曲の時も同じ表情でポーッとするのだけはやめて下さい」という言葉通りボーッと見惚れていたなんて事はなかったでしょうか?

「LOVE-蜃気楼」「序曲・愛」が終わり、マイクスタンドをセットしながら、
五郎「2曲聴いて頂きました。さて、6月9日が皇太子様の御成婚という事ですけど、僕がたまたま自分の家でレコーディングをしている時にTVを見ていると速報が流れてきまして、婚約内定という事で、せっかくこういうチャンスですからアルバムの中に「プリンセスM」という曲を入れさせて頂いたんです。それが結構話題になっちゃって新聞やワイド番組で取り上げられて。これはとてもおめでたい事なんで、けっして便乗じゃなく僕の素直な気持ちで作らせて頂いたんです。な~んて本当はうまく乗らないかナ!なんて思ってるんです。(笑) 曲も、とっくにできてまして、一曲だけタイトルが決まってないのがあって、実は猪股先生が作った曲なんですけど・・・ ごめんなさい!! 僕が作曲したなんて、これもウソをついてました。(笑) 猪股さんが仮のタイトルをつけてたんですけど「京都の夜」(笑) これがこの「プリンセスM」になったわけです。(声を震わせながら)「ヤッタナー!!」て感じです。

ここで音楽というのはちょっとした色合いで違った世界が広がるという事で、次の3曲を聞いて下さい。照明が暗くなっていき五郎さんにライトが当たる。
ギターを持ち「19:00の街」。そして「最後のカード」。「闇」を歌い終えた後、五郎さんの姿はなくトランペットのソロとバンドの音だけが流れる。そして今度はラジオから・・・・。

五郎さんが着替えて登場。ラジオから聴こえる自分の歌に、「上手な歌だなぁ。ボリューム上げてみようかな」なんてジョークも。
五郎「ライヴをやってきてファンの方からお便りをもらうんです。今回は何をやるんですか? とか、毎回の企画が楽しみです。とか、でもこの手紙はよく考えると、一種の僕に対しての脅迫状にでもなるんです。だってね。この今回は何をやるんですか?っていうのは逆に普通じゃ満足できない! そして毎回の企画が楽しみです。って言うのは面白くなきゃ時と場合によっちゃ見に行かねぇぞ!!って事ですからね。(笑)
半年前からスタッフで集まって、今回は何をしようかと考えるんですが、派手に踊ろうとか、ジュリアナみたいな雰囲気にならないかとか。(笑)
スタッフは僕とつき合いが長いんですが皆、僕の事を本当に考えていない事がわかりました。1人のバカが博品館のテーマ曲を作ろうと言い出したんです。僕もこれはいい考えだと思いまして0・3秒程でのりました。あの「京都の夜」を考えた猪股先生がライブの前日3分で作曲した曲を」

自分でボードを取りに行く五郎さん。
五郎「ほら、ボーット(ボード)してないで!ナンチャッテ」とまたまたギャグが。

そんな事を言いながら中央にボードを持って来ました。
五郎「お客さんで譜面読める方いますか? いない様ですので簡単に説明させて頂きます。ここに書いてあるのが音符。これがト長調です。新宿にある都庁とは違います(笑)」

等々、ダジャレいっぱいの説明でした。
五郎「皆さんにいきなり歌って下さいというのは、少々照れもあると思いますが照れないで下さいね。皆さんが照れると僕も本当に恥かしくなるんですから。照明さん、舞台のライト少し暗くして下さい。(笑)
詞の方が今一つなんです。なんせ、皆さんご存知の通り僕っていう人間はロマンティストじゃないものですから。虫くいの部分を、ぜひ皆さんに埋めて頂こうと思います。」

五郎さんが客席へ降りて行き、お客きんに色々と聞いて歩きました。その日、その日で違う歌詞がどんどん出てくるのですが、この日は作曲家の猪股先生が出てきました。

五郎「どうですか? 同じ歳に見えます?」 会場からの「えーーーーっ」の反応に
五郎「それって僕の方が老けてるって事? 猪股さんは子供2人、僕は噂だけ!!」
-爆笑と共に大きな拍手- 自慢気な表情でしたね。

でき上がったテーマ曲の内容はなんと!!
「ノザワを歩けばオッカケ気分 オバサン二人はワカヅクリ」
なんていうのができ上がり会場大爆笑。時には博品館のテーマ曲のはずが国技館のテーマ曲になったりして、もう大変でしたよ。」

この曲はこれから10年間使う予定と言ってましたがこの調子ではムリの様ですネ。でもとても楽しい音楽教室となりました。
皆さんボンボンと色々な言葉が出てきて五郎さんやスタッフはもうピックリというよりも、感心といった感じでした。

気をとり直して、「こころの叫び」では客席に降りて歌うシーンも。花束やプレゼントを両手いっぱいに抱えながら歩き回り、子供が後ろの方の席でモジモジしていると側に行き握手するなんていう優しい場面もありました。

新しい歌・懐かしい歌、次々と歌い上げていく五郎さん。昔を思い止して思わず涙腺がゆるんでしまった方もいた様です。

ラジオから天気予報が流れます。どうやら東京地方は「1013hPa」の模様です。

気持ち良さそうに生き生きとギターを弾く五郎さん。歌っている時の五郎さんとはまた違った魅力がありとってもセクシーでした。

五郎「次の曲は同じ恋の想い出をもった男と女、それぞれの立場で歌ったものです」
高い声がとてもきれいに響いて言葉にならない感動が込み上げてくる様な気持ちに誰もがなった事と思います。切ない恋心がひしひしと伝わってくる、そんな曲でした。

五郎「皆さんGWを楽しくお過ごし下さい。」
エンディングは「MAGIC PARK」
乗りの良い曲で博品館LIVE IXの終了です。