12.25 Christmas DinnerShow

'93 クリスマスディナーショー

1993年(平成5年)12月25日  新宿京王プラザホテルにて

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.69 より)

五郎「皆さんこんばんわ、野口五郎です。ようこそおいで下さいました。今日は短い時間ですが皆さんと一緒に楽しませて頂きたいと思います。最後までよろしくお願い致します。

黒のタキシードで五郎さんの登場です。
オープニングは ♪ 愛の夢
五郎「今日はメリークリスマスを、皆さんと一緒に過ごせる事を大変うれしく思ってます。クリスマスのディナーショーですと、オープニングはクリスマスの曲を歌うべきか、ディナーショーぽい曲を歌うべきか、それとも自分のヒット曲を最初に歌うべきか迷います。ある女性歌手が一曲目に自分のヒット曲をもってきたら、気付いたらお客が誰もいなかったという・・・・。曲のタイトルが「アバヨ」っていう曲だったという話しを聞きました。ここで、僕のクリスマスソングを聞いていただきたいと思います。

♪ 愛のラルゴ ~ さすらい気分 ♪
五郎「今年も流行語大賞というのが先日、発表になりまして『Jリーグ』『イエローカード』等のサッカー用語がとても多かったです。色々ありましたが、中でも僕が印象に残っているのが『ゼネコン』 大手の建設会社の会長、社長のトップクラスの方がどんどん捕まってしまい、拘置所がいっぱいになり、そろそろ新い拘置所を作らなくちゃいけないという噂がでたら、捕ってる社長、会長達が「その節は是非うちをお使い下さい」と頭を下げたそうです。でも何といっても、後半がんばったのは「ろうご」ではなかったかと思います。中途半端な拍手をありがとうございます。(笑) 第一生命さんのCMをやらせて頂きまして、僕自身も子供からお年寄りまで、絶対忘れられないCMをとりたいと思ってましたら、非常に上手くいきまして。マイライフという商品もかなり業績をあげているという噂を聞きまして、まあ、これも一重に僕のおかげかな?(笑)できあがった時は驚きましたけど、年をとったらこんな風になれれば幸せかなと思いました。」
ロマンスグレーの五郎さんも素敵ですよね。本当にごろうのろうごが楽しみですネ。

他にも、近頃過激になってきたCMの話、思わずビックリしてしまった宝田明さんの『気持ちよかちんうれちんちん』のCMがショクだった話等。宝田さんとは、シリアスな舞台でよく御一緒してるらしく、普段の宝田さんはCMの通り楽しい人らしいですよ。

五郎「CMで青いリンゴという曲を使ってます。2パターンございまして1つは年をとったお爺さんの着物姿、もう1つは洋風姿。最近は洋服のパターンが多いと思います。そしてオレンジの雨編がございます。これが今月の29日辺りから、お正月にかけて流れるのではないかと思います。ぜひ皆さんも家で見て頂いて、笑うなら勝手に笑って頂きたいと思います。それでは今さらと言ってはなんですけど、青いリンゴとオレンジの雨のCMバージョンを聞いていただきたいと思います。

 青いリンゴ 
五郎「野口ろうごです」
CMバージョン  オレンジの雨 ~ 歌ある限り ♪

客席に降りて歌ってくれました。
五郎「この曲もずい分前にCMで使われた曲です。」
 序曲・愛 ~ 19:00の街 ♪

五郎「どうもありがとうこざいました。暑いです。汗をいっぱいかいて、一所懸命歌って、時々こうしてる自分を客観的にふと思い浮かべる事があるんですけど、そんな時って、いとおしくてね。きっとこんな風に歌っているんだろうなと思いながら。お客様は、あ~野口五郎って汗っかきなんだな~ぐらいにしか思ってるんじゃないですか?」何をおっしゃいますか。汗いっぱいに熱唱している五郎さんがたまらな素敵なんですから。

五郎「先日、ドラマも最終回をむかえました。ドラマの中でとにかく、体にイレズミを入れて徹底的な悪役で、何かというとすぐ、みどりを殺せ!! なんて言いながら、だったら早く殺せよォ、なんて世界でしたけど、そのあとすぐ流れる、ろうごのCMがほどよく感和されていて良かったんじゃないかと思います。見ている方達は野口五郎って、いったい何だったんだという錯覚を覚えた方もかなりいらっしゃったのではないかと思います」

もう皆さんご存知だと思いますが、五郎さんは色々な趣味をもっていますよね。ゴルフの腕はプロ級だし、楽器はほとんどができ、スタジオまで作っちゃう熱のいれよう。そしてもう一つそうです。童話です。今回も今日のクリスマスに間に合う様に作ってきたんです。

五郎「僕の趣味の中の1つでございます。これをぜひ聞いて頂きたいと思います。タイトルは「季節たちの午後」

ホワイトクリスマス
客席に降りて行き、皆さんとのトークが始まりました。
五郎「今日はクリスマス、12月25日です。考えてみると今年一年の終わりです。あっという間です。毎年思うんですけど、10代の頃より20代・30代と1年が通り過ぎていくのがとても早く感じられるような気がするんです。40代~70代なんてすぐですね」一人一人に今年はどんな年だったか質問する五郎さん。突然の質問にとまどう方、不況で転職してしまったという方もいらっしゃいまして、五郎さんが言うには男性の背広の裏を見ると景気がわかるのだそうです。景気はまあまあだったと答えるお父さんに
五郎「青山の背広ですか。本当にまぁまぁですね。」

そして、こんなハプニングも。
五郎「あれっ?僕の友達じゃない?田村くん、どうしたの?」と、五郎さんが中2の時にバンドを一緒に組んでいたという友達がいらしたのです。彼は当時、高1.2年生だったらしいですが、ギターをやりながらボーカルもやっていたという、五郎さん。ほとんどリーダー的存在で、先輩達をこき使っていた様ですよ。

五郎「かなり前ですが自分の家を改築しまして、その時に昔、仲の良かった女の子からもらった日記帳がでてきたんです。いつまでも持ってても仕方ないので処分する事にしました。本が燃え終わった瞬間、その昔、あの娘と仲の良かったという証拠が何も残ってないんだなと同時に、これで完全犯罪が成立したと思いました。ここで本の歌を聴いてください。」

 青春の一冊 ~ 針葉樹 ~ 私鉄沿線
五郎「北海道の方では渡り鳥の白鳥が居座ったままだそうです。本来、渡って行くべき鳥が自分の本能を忘れてしまうという事は、ある意味ではとても恐い事だと思います。人間もこの世の中、上手く渡って行きたいと思います。」

 青春の贈り物 ♪
五郎「今日、お越し頂いたお客様に、心から感謝したいと思います。おとずれてまいります1994年が皆様にとって、素晴らしい素敵な年になるよう、心からお祈りしたいと思います。考えてみたんですが、バラードを歌ってサヨナラより、やはリ1994年は明るく僕にとっても元気な年にしたいという事で、今日のお別れは珍しくロックンロールでお別れしたいと思います。」

横須賀タトゥー 
五郎「どうもありがとうございました。素敵なクリスマスをありがとう。そして良いお年をお向かえ下さい。」

アンコールはやっぱり 想い出のメリークリスマス で終了です。