04.30 STB LIVE

STBLIVE ~COLORFUL ENERGY 6~

2006年8平成18年)4月30日~5月6日

(ファンクラブ会報誌 GOROCLUBVol.142より)

ゴールデンウィーク(今年は長い人で9連休?とか、ほんとにゴールデン)に恒例のライブが今年もSTBにて行われた。天気にも恵まれ、(2日は小雨が降りましたが)ライブ日和????

では会場に・・・・(2日のライブより)ステージ上でスライドショーが始まっている。今年2月23日にSTBにて行われた誕生日パーティの模様が映しだされている。

<さあ、ライブの始まり・・ワクワク>次にバンドのメンバーが一人づつ、スクリーンに映し出され、最後にGOROさん!と思った瞬間、ステージ上のライトがすべて消えた。そこへスポットライトが一つ当った。そこにはギターを持ったGOROさんが・・・

<いつの間に>白のジャケットに黒のパンツ、インナーは赤。(日によっては黒のジャケットの時も)ギターを弾きながら、

スマイル・アゲイン二人の朝食僕の子守歌

<あーなんか懐かしい歌がつづく~>ギターを置いている時、会場から「GOROさ~ん!」と声がかかる。

G:タイミングよく声を掛けていただきましてありがとうございます。今日はSTBにようこそお越しくださいました。今日はジャケットを白にインナーを赤にしましたが、年齢とともに、段々明るいものが欲しくなっていく感じで・・・・ライブとかコンサートとか数えて7,000回近くやってきてますが、実はこのステージに立つ前に楽屋にいてふと思ったんです。ステージに上って、『皆さん、こんばんは野口五郎です』って言うじゃないですか。でもね、大概の方が僕だと分かって来ていると思うんですよね(笑)何故、7,000回の間にそれに気がつかなかったんだろうと。だってショックでしょ!『皆さん、こんばんは野口五郎です』って言ったら、「あっ!そうだったの」って言われたらって…<別の日、7,000回にして、皆さん一人ひとりの顔がはっきり見えますとも言ってました>

この5月でちょうど35年。(パラパラと拍手)中途半端な拍手ありがとうございます(笑)昨年は35周年ってそんなに感じなかったですけど、やはり丸35年というと自分の年齢的なこともあるかもわかりませんけど、随分長くやってきてるんだなあ~と思いますね。先日、誕生日を迎えてから、「若く見えますね」って言われるのに抵抗がでてきたんですよ。「若く見えますね」って言われると、どこか馬鹿っぽい?とか、そんな反抗心がでてきて。でも良くないなと思い、そろそろ年齢相応になっていかなくちゃいけないのかなと。僕も変化してるんでしょうけど、まだ、髪もなくなる様子はないし、白くもならないし。周りにいる友達や同級生が色々変化してるのを見てて、僕も思い切ってオールバックにするとか、黒いヘアをわざとロマンスグレーに染めるとか、そんな時期を迎えてもいいのかなと思います。さて、僕は小さい頃から漫画が大好きで、手塚治虫さんの鉄腕アトム、それから夢中になったのが鉄人28号。僕もリモコンが欲しいと思い、近所の材木屋から半端な材木と五寸釘をもらい「こい!鉄人」なんてやっていました。漫画って、もともと子供のものだったんですが、ある漫画に大人も若い者も夢中になりました。それは1973年に多くの若者たちにおしまれながら、幕を閉じました。

会場は暗くなり、「あしたのジョー」がステージ上のスクリーンに流れる。
~燃えたよ・・燃え尽きた・・真っ白にな・・・~というセリフが流れ、ギターを持ったGOROさんの歌へとつながっていく。

あしたのジョー以後(スローテンポのムードのある曲にアレンジ)
19:00の街(スローテンポのムードのある曲にアレンジ)
夢がさめればブルース
愛さずにいられない(イントロにコーラスつき)

と4曲を歌い、ギターを置いて、
G:このステージに上がる前に太古さんと醍醐さんと話をしてたんですけど、今回のSTBも6回目じゃないですか、銀座・博品館から22回、僕はずうーっとゴールデンウィークがないんです。なんて話をしたいんじゃなくて、(笑)長くやってると慣れっこになってくるので「そろそろ・・・」って僕がポツンと言ったら、「そうですかあ」って言われたんです。僕なんてステージ上がるとき、一回目よりも二回目、三回目の方が緊張してくるんです。それで、わかったんだけど、“この仕事向いていない”と、今思いました。(といった瞬間と同時くらいに会場から「向いてる!」という声)でも、やりますよ他にすることないからやりますよ!勿論、歌が好きで好きで、こうして歌うようになったわけですから。よく皆さん、カラオケ歌うじゃないですか。今のカラオケって点数がでるでしょ!ある会社の社長さんが、スナックで歌ってたら、何回歌っても30点。歌ってる方はそれが実力だということがわからないんですよ。で、その社長さんが、そこのママに怒ったそうです。「もっと高いマイクにしろ」と。ママにとってはお得意さんですから、早速高いマイクを買ってきたそうです。そしてそのマイクで社長さんが歌ったら、8点だった。よ~く考えてみると高いマイクになれば、それだけ性能が良くなるから、それだけ下手な部分が誇張される。ということなんですね。因みに今日使っているマイクは2,800円ですがね。そんなことはないか。失礼いたしましたアー。(笑)

G:カラオケ行きますか?と会場に問い掛けるGOROさん。
G:カラオケどこが面白いんでしょ!?やっぱり、発散?
会場から「そう~」という声。
G:やっぱり発散ね~・・・あなたは?
とひとりのお客さんに問いかけた。
お客:私は映画です。
G:映画ね~映画みて発散するの?映画なに見ます?
お客:いろいろ・・
G:ヨン様?ヨン様の追っかけの70%が野口五郎のファンだったって聞いてるし、僕の生活を脅かせてる!?なんて大変なことでございます(笑)
(といいながらセンターへ)
G:天気ですが、昨日は32度、今日は16度なんなんでしょ?!さっきも地震がありましたし・・(会場からは「エッ!」と驚きの声。)気が付きませんでしたか?いい性格していますね、皆さん。ニュースでもやってましたが、結構大きかったですよ。なんか最近、色んなことがあって、日々大丈夫なのかなんて心配なことが多いような気がしますね。では、ここで、シングルとアルバムの中から聞いていただきたいと思います。

さすらい気分熱愛感情曲線最後のカード

歌い終わるとギターを抱え、バンドと一緒にギター演奏で締めくくる。(マイクスタンドを中央にもってきながら、)

G:昨日、一昨日とリアルタイムで見られなかった大河ドラマをビデオで“あ~、僕だー”と思って見ていたら、娘が怖がりまして「お父さん、ちょんまげで帰ってくるよ」って(笑)そのへんの区別がまだつかないみたいで。<可愛いではないですか>最初のシーンだったんですね、僕が旭というお姫様と強引に結婚をさせられ、仲間さん演じる千代様のところに行き、旭姫がボーとしているところに近寄っていくシーンなんですが、あの時代ですから、素足なんですね。リハーサルから素足でやってたので、足の甲が畳ですれてやけどしてしまって。僕っていつでもどんなときでも、夢中になってしまう性格じゃないですか。痛みというのをすっかり忘れていた。そしたら、仲間さんが「GOROさん、足!」って言うので、どうしたんだろうと思って、見ると“赤い”と言われて初めて“イタイ!!”人間って不思議なもので、言われて初めて痛みに気づくんです。

それから数日して、仲間さんと一緒だったときに、僕の足の甲が黒くなっているのを見て、<GOROさん仲間さんのマネをして自分の足を指差す>「可哀想に」と仲間さんが言ったんです。この方のために微力でも何かできればなと思いました(^_^)。僕、お風呂入ったとき、足の黒いのを見ると、仲間さんだァーと思っちゃう(笑)。ロケは茨城だったんですが、今度は別れろといわれるんです。僕に「5万石を与えるから、妹と離縁してくれ」と。お城をバックにして・・・お城をバックにしてって面白いでしょ!?馬に乗って、「秀吉、聞こえるかー!ただでもっていけー!」と怒鳴るシーン、身体が震えてテンションあげて熱いシーンを撮ってるのに、館ひろしさんが次に乗馬シーンがあったんで、馬の確認練習をしているんだよね、僕の横でパッカパッカ。<ジェスチャーつき>僕ね、本番前に館さんのところにいって、うるさいって言っちゃったんです。そしたら「GOROちゃん、ごめんね」って言ってくれて。
芸歴は僕のほうが上ですから。最近そういうのが増えてきて、島田紳助さんからも言われるんですよ。(さんまさんも)僕が先輩なので、どういう風に扱っていいのか難しいって。<と、突然足をなでる???>

さて、毎回、昭和の名曲ということで聞いて頂いておりまして、変わった楽器を紹介させて頂いております。今回は「アイリッシュホイッスル」という楽器で、穴が6つしかなく、口だけで音階をとっていく。一昨日は上手くいきましたが、昨日は3回もやり直しました。失敗したら、また始めからやり直しという変わったコーナーです(笑)どうしても駄目だったら、あきらめるしかないと。とりあえず、音を聞いていただかないとわかりませんが、映画タイタニックでも使われた、デリケートな楽器です。では頑張ってやってみたいと思います。

川の流れのように

歌の合間にアイリッシュホイッスルを演奏しましたが、途中ちょっと怪しいところがあり、「がまんがまん」とGOROさん。

G:ごめんね~一昨日はちゃんとできたのに。観た人に聞いてみてください。「どうだった?」って。すいませんでした。何回やっても駄目なときは駄目。気温のせいだと思うと、恐縮至極・・・<いえいえ、繊細な良い音色でしたよ>G:さて、毎回ライブをやっていて皆さんからアンケートをいただきますが、昨年リクエストの一番多かった曲を聞いていただきたいと思います。僕が19歳の時の曲なんですが、最近、詩のとらえかたが前とは違ってきているなと感じています。

少女よ 

ギターを弾きながら歌いだす。ステージ上スクリーンには宇宙・地球をイメージした映像と少女(子供)たちの笑顔が浮かび上がり、そのあと、会場がブルーのライトに包まれます。

箱舟の帰還

G:ありがとうございました。すべてのものに永遠という言葉は当てはまらなくて、こうして35年間歌い続けてきましたが、歌うということ自体が僕の一生の課題だと思っています。歌い続けてフェイドアウトするか、カットアウトするか、想像もつかないし、ただ、僕が、わかっているのは歌い続けるしかないということです。近況では音コレとか、始めましたが、お客さまの中には「GOROさん何やってるの」と思ってる方もいらっしゃるかと思います。勿論、僕自身は歌っていくこと、若い人たちと一緒に音楽を作っていくこと、もし、僕のDNAみたいなものがあるなら、それを若い人たちに譲ることが出来たらステキだと思っています。そして音楽の幅をどんどん皆に伝えていきたいなア~と、いう気持ちです。とにかく僕自信、歌うしかない。どの時代でもなくこの時代にわずかな確率で皆さんと巡り会えたことは、どんなステキなこと素晴らしいことなんだろうと考えると、僕の中では、正しいとか、正しくないとかではなく、楽しいとか、楽しくないとか、人生を自分で追求したいなと思っています。一生懸命頑張ります。

青春の贈り物 変わらぬ想い

G:それは僕が10代のときでした。ラジオから流れてきた曲。それはエリック・カルメンの曲でした。どうしてもその歌が歌いたくて、当時、麻生香太郎先生に訳詞をお願いしました。今思うんですけど、もしかして麻生先生は、僕がこの年齢になるのを想定してあの詩を書いたのではないかと思うようになりました。と思い出話をしてくれました。ALLBYMYSELF~アンコール~

G:この頃、仕事の行き帰り一人なんですが(車を運転)一人も楽しいもんですね。いつもアイリッシュホイッスルを持ち歩き、どこでも練習をしています。今日も信号待ちのときに吹いていると、隣にタクシーが止まっていて、運転手さんが、不思議な顔して、こうして見るんですね。僕もおっ!という顔をしてあげるんですけどね。そんな楽しい日々を送っています。6日までライブをやってますので、またいつでも遊びにきてください。ありがとうございました。

ギターソロ VictoryisWon

会場の中をギターを弾くながら歩くGOROさん。握手する人、ハンカチを差し出す人、じっと見つめる人、それぞれ近くにGOROさんを感じるひとコマですね。

愛がメラメラ(もちろん!会場はスタンディング\(^O^)/)

途中、一人ずつバンドメンバーの紹介。そして歌い終わると、女性陣二人を残し、メンバーが去っていきました。

G:皆さんかけてください。かけるのが駄目なら走ってもいいですから。(笑)そして、最後の一曲。イスに座り、ギターを弾きながら♪SEEYOUAGAINを歌うGOROさん、久しぶりにじっくり聞いた感じがします。

GOROさんが消えた後、誰も席を立つ人がなくステージ上のスクリーンに目が・・・。本日来ていただいた方々の笑顔が次々に映し出されている。ライブ直前に撮った映像なので凄くホットなものに。見てると結構楽しいかも。ライヴの余韻にひたりながらスクリーンに映るご自分の笑顔を指さしている方々も・・・
皆さん、ご協力ありがとうございました。
そして、ファイナルの6日は二回目のアンコール

愛さずにいられない

燃え尽きました。
ギターを抱きしめて歌っているGOROさんが印象的でした。
そしてそして、6日ファイナルにてGOROさんから、9月11日と12日の二日間、アンコールライブが決定したとの報告が。会場はもう凄い割れんばかりの拍手拍手!皆さんまた、お会いしましょう!