フレオ・イグレシアスからのメッセージ
「五郎君、神様は僕にくれた同じような運が、きっと貴方の身の上に起こるようにと祈っています。それをどうぞこの機会を利用して、これをいい運に向けてください」
(ファンクラブ会報「五郎」第43号 昭和58年4月発行より抜粋)
華麗なレーザー光線と音と共演で、日本武道館での東京音楽祭世界大会が始まりました。
出場メンバーも東京音楽祭始まって以来というベストメンバー。またゲストもバニー・マニロウを迎えて、まさにビッグイベントです。
そして我らが野口五郎もただ今ヒット中「19:00の街」で堂々たる登場です。日本武道館の大きな空間に、静かに、優雅に、説得力のある歌唱で「19:00の街」が響き渡ります。新調のグレーのダークスーツも素敵でしたね。
8カ国の15曲の歌の紹介が終わり、スペシャルゲストショー。どこかで聴いたことかあるぞ・・・と思った方も多いでしょう。あのバニー・マニロウの「メモリー」です。この曲は「ちょっとその気でSpring」のラストで歌った曲ですね。五郎さんの「メモリー」もご本家に劣らず良かったです。
さて、いよいよ審査発表。銀賞・金賞と次々に発表されて、今回特別に設けられた「フレオ・イグレシアス賞」の発表です。プレゼンターのトニー・レニス氏はフレオの音楽プロデューサーです。 その口から「GORO NOGUCHI」のコールがありしたが、五郎さんの視線はあっちこっちに行っていて、自分の名前が呼ばれているなんて気がつかない様子。やや時間があって舞台中央に進み、フレオからのメッセージを、噛み締めるように聴いている五郎さん。とってもいい表情をしていました。
記者会見でもその喜びを、言葉少なに語っていました。後から聴いた話ですが、クリスタルカップはとても重く、重さと共に「フレオ賞を貰ったんだな」と実感したそうです。