04.27 博品館LIVE 12

博品館コンサート12 ~ Please turn over ~

1996年(平成8年)4月27日~5月6日
  • 恋のサバイバル
  • ラストジョーク
  • 傷心スピードウェイ
  • メドレー
  • ~一人が好きですか~泣き上手
  • ~哀しみの終るとき
  • ~過ぎ去れば夢は優しい
  • ~さすらい気分
  • 好きにならずにいられない
  • ラスト・ダンスは私と
  • 19:00の街
  • オレンジの雨
  • 哀愁のアトランタ
  • 箱舟の帰還
  • 青春の贈り物
  • Without You

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.88 より)

さて、いよいよ始まりました。春恒例の博品館ライヴ。その中から一部の模様をご紹介しましょう。

再びヒットしてきたカーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」を歌いながら、スポットライトに照らされた五郎さんが登場です。今は亡きカレンの歌声と五郎さんのハーモニーがステキな春を運んで来たようです。衣装も春らしく真っ青なスーツ、ジャケットの前にはグリーンのライン入り。

この衣装のスタイリストは、昔、郷ひろみさんの付き人をしていた方なんですって。今までになくちょっと昔のアイドル系っぽいかナ。

 恋のサバイバル

間奏、エンディングではステップ入りで、初めからノリにノってます。
五郎「いつもの席にいつもの人達がいる。この博品館ライヴは僕にとってかけがえのない場所となりました。」
と落ちついたご挨拶だったのですが・・・
五郎「本当の事いいますと~.ハァ、ハァ~ ちょっと動きすぎました。この前、血液検査したらタンパク質が足りないんですって。」
最近スマートになった五郎さん。くれぐれも体調には気を付けてほしいものです。

五郎「今回は、プリーズ・ターン・オーバーと題していますが、略してPTO。次のべージをめくって下さいという意味で、このステージも本をめくって行く様な感じで、カラーページあり、モノクロページあり、広告、付録ありで進めて行きたいと思います。最後まで声の出る限り目いっぱいお送りいたします。」

♪ ラストジョーク ~ 傷心スピードウェイ

ここでハプニング! この曲で歌詞を間違ってしまった日がありました。
五郎「少し変わった歌詞でお送り致しました。いつも同じじゃつまらないですからね。」
そんないいわけってあります!?

五郎「最近、男性のお客様が多くなってりました。ブラック・コメディを公演した時、このライヴのチラシを渡したこともあるかと思います。僕が40才でまだ独身なので、あっちの仲間かと思って来た方もいたりして・・・・(イヤ~ン)。問い合わせも多かったんですが『歌も歌うんですか?』なんて言う人もいたとか。ギターの好きな男性が一番前にすわって目を閉じて聞いててくれたので、気合い入れて弾こうと思ったら、そんな時に限って間違えちゃうんですよね」
男性の方に来て頂くのはとても嬉しいです。アイドルを越えた歌やギターを知ってもらえた気がします。今回もギターをたくさん聞かせてくれましたが、五郎さんのギター、ステキですよね。何ていうか腹わたにしみわたるって感じがしてジーンとしてきます。

次に今まで4・5月に出した曲、春のメドレーと題して5曲聞かせてくれました。

 一人が好きですか~泣き上手~哀しみの終るとき~過ざ去れば夢は優しい~ さすらい気分~ 

ここでジャケットを脱いで・・・て思ったらベストになっていて、袖はそのままで白いキラキラしたシャツがまぶしく現れました。わぁ~懐かしいと一緒に口づさみながら聞いていたら、あら何か変?・・・なんとここでも歌詞を間違えてしまったんです。曲の途中で膝まづきおわびの一礼。

五郎「人間はなぜマシンになれないのでしょうか? それは新陳代謝して細胞が入れ変わっていろからです。昨日はうまく歌えても今日はどうなるかわからないというわけで・・・(笑) どうして理屈ばっかりで素直に謝れないのかナ~。間違えたりすると手紙でプロらしくないと叱られるんですが、珍しい場面を見れたので得したって言ってくれる人もいます。そういう人大好きです!!(笑)」
五郎「今、日大のゴルフ部でゴルフレッスンをしているんです。(会場からエ~~ッの声)うまいと教えるのは別なんですよ!! 精神的な面を教える場合、僕も出番の前はドキドキして手が冷たくなるけど、ステージに立ったら客観的に自分を見つめるのが大切。それがプロなんだって教えるんです。でも今日は本人そのものが出ちゃったようで・・・(笑)」

まあ次から次へとよくいい訳が出てきますね。みなさん他の日は大丈夫でしたか? その場所にくるとまた心配したりしてしまいます。間違えた事ばかり書いていると五郎さんに怒られそうなので、今日も珍しい場面を見れたと喜んで許してあげましょうね。

4月25日に久しぶりの新曲「さよならは誰のため」が発売されました。お兄さん(佐藤寛氏)の作曲です。相談しあって作ったところもありますが、「こうした方がいいんじゃない?」「うん、そうだね」なんて言いながら結局前のままだったりするんだそうです。

 さよならは誰のため

「に」はつかないのでお間違いのない様にね。
五郎「ここで問題です。新曲のタイトルは?いつ発売ですか?」客席への問いかけに、もちろんちゃんと答えてくれましたよ。
五郎「最近、歌番組が少ないので、アピールする場所がない。で、どうするか・・・ みなさんの力が必要なわけですよ。ゆうせんにリクエストするとか、ボランティアの気持ちでがんばって下さい。僕の知らないうちにヒットしている。そういうのがいいなぁ。どうかお願いします!!」

五郎「博品館ライヴが始まるという事で、ワイドショーの取材が来たのですが、話しは結婚についての事ぱかり。まいっちゃいました。結婚て難しいですよね。一種の熱病にかからないと無理だと思う。冷静だったり、疑ったり、嘘をついたり、余裕があってはできっこないんです。いつも好きだ!好きだって言うパワーがないとだめだな~って。僕の友達にデートにいつもサングラスをしているので、どうして?って聞かれたら、君が眩しすぎからだって言った奴がいるんです。そんなこと言えるのは、郷ひろみしかいませんよね。」

これには場内大爆笑でした。でも五郎さん、それくらいしないとステキな出会いが出来ないかもしれませんよ。今年と来年は厄年、天中殺だそうで、二年後以降になりそうだけど、ファンにとっては早く幸せな結婚をしてほしいと思う反面、いや、まだまだ結婚しないでって思ったりする。ファン心理は複雑なのです。

好きにならずにいられない ~ ラスト・ダンスは私と 

4月下旬にフジテレビの「ごきげんよう」に出演した五郎さん。みなさんご覧になりましたか? 見た方はわかっていたと思いますが、最終日にライヴに使いたいので小堺さんにサイコロを貸してほしいと頼んでましたね。そのサイコロがここで登場です。サイコロの目は「昨日の出来事」「バンドメンバーの秘話」「良く行くお店」「私のまわりの変な芸能人」「独身生活の悲劇」「心に残った映画・ビデオ」の6つ。その日によって出た目について答えてくれました。その中からいくつかあげますと・・・・

★良く行くお店
「この頃あんまり飲みに行きません。家でビデオみたり、スタジオに入ったり、すっかリオタクしちゃってます。時々パチンコに行くぐらい。」
★心に残った映画・ビデオ
「ニ年ぐらい前に見たレオンというビデオがとっても良くて、まだそれを越えるものがないんです。ぜひお勧めします。」
★独身生活の悲劇
「特にないですよ。困ったこともないし、おふくろが来てやってくれた時でも再度点検したりして、自分でやらないと気がすまないと ころがあります。」

続いてアレンジを変えた一粒で二度おいしい曲を二曲。

 19:00の街 ~ オレンジの雨 

歌いながら客席へ降りて来てくれました。握手したり、プレゼントを渡したり、自分のハンカチで汗を拭いてあげたり、真近で五郎さんと触れ合えた方、ラッキーでしたね。

ここで一端ステージそでへ。黒のスーツに衣装替えした五郎さん。

 哀愁のアトランタ

五郎「この曲は今年のオリンピックの開催地のアトランタに便乗した曲です。どこかで使ってくれないかなぁぁ」私達もぜひぜひそう思います。出来たら世界中の人達に聞いてもらいたいですネ。

 箱舟の帰還 ~ 青春の贈り物 ~ Without You ♪ 

五郎「本のページも最後の方になってしまいました。このライヴが連休明けのエネルギーになってくれればと思っています。」

 Music

会場の璧にも照明があたりとっても綺麗。大きな拍手の中、五郎さんは手を振ってステージを後にしました。「まだ終わらないで!もっと歌って!!」とアンコールの拍手へと変わっていきます。それに答えてくれない訳がありません。ジャケットを脱ぎ捨てて、キラキラ光るシャツにギターを抱えて再びステージに現れました。

五郎「ありがとうございます。みなさんに心から感謝します。このライヴにある目標を持ちました。声張り上げる曲を多くして、どこまでもつか、むちゃしてみようと思ったんです。まだまだハイトーンは健在です。それでは付録です。」

愛さずにいられない

(千秋楽では山口君とギター中村さんの付き人のダンス付き)
千秋楽にはもう一回新曲を歌ってくれました。興奮さめやらぬ中、終演となりました。もっともっと聞いていたい。見ていたいのに・・・。この本の結末は当然ハッピーエンドでしたよね。ステキな感動が心に残ったことと思います。そして来年、この博品館ライヴでまた新しい本のページをめくることにしましょう!!