04.29 博品館LIVE 11

博品館コンサート11 ~ 90°からの NEW ~

1995年平成7年4月29日~5月7日
  • 愛さずにいられない
  • 君が美しすぎて
  • 青いリンゴ
  • 19:00の街
  • きらめき
  • エアポートストーリー
  • 僕の子守唄
  • 少女よ
  • 博多みれん
  • オレンジの雨
  • 季節風
  • 涙のチケット
  • 歌ある限り
  • You are so beautiful
  • Lei It Be Me

(ファンクラブ会報誌 GORO CLUB Vol.80 より)

胸弾ずむ瞬間。博品館LIVEの始まりです。
緞帳のスクリーンにリハーサル風景が写し出され、楽しそうな、そして真剣な五郎さんの姿。

今回のテーマ「90度からのNEW」が写し出され、続いて  愛さずにいられない  が流れ出します。五郎さんのアップ・横顔と写し出され、そのカッコ良さに見惚れていると、突然、緞帳がサッと落ち黒のシャツに身を包み、ギターを抱えノリノリで五郎登場。思わず拍手したい様な、楽しい気分に。

五郎「ようこそお越し下さいました。博品館ライヴは今年11回目、僕は今年25周年です。僕も変わったけど、皆さんも変わったこと・・・・ あの頃の水々しさはどこへ行ったのでしょう(笑)。 僕のコンサートはいつも最終日からチケットが売り切れるんですよね。喉を使いきって出なくなりそうな声を、皆さん聞きたいのでしょうか。(毎日聞いて、いたいよね。)25年経って、一方的に皆さんが僕を知っているだけでなく、僕も良く知ってる顔がたくさんいます。お互いに変わりましたネェ。そして、25周年を記念して、『The Songs』というアルバムを出しました。今までの曲を新しく今の時代にあわせてアレンジしたものです。今日のコンサートが楽しくなる~楽しくなると、呪文を唱えながら聞いて下さい。」

五郎「心に誓ったんですが、疲れたって言うのやめようって・・あぁ~しんどい~。(笑)(同じ意味に聞こえるのは気のせい?) 5曲歌っただけで風呂あがりの様な汗ですよ。そういえば以前にNHK歌謡ステージでひろみが『ジャパン』を歌った後にハァハァ言ってました。やっぱり年ですかね。(笑)

今回、もう一枚CDを作りました。今はもうプレイヤーもレコード針もなくなり、聞きたいナと思っても聞けなくなってしまったので、自分の気に入ったものをCD化しました。ファーストアルバムは周りから強制的に決められたんですけど(笑)
おかげ様で博品館での売れ行き順調です。僕の洗脳がきいたのでしょうか。(爆笑)

五郎「心に誓ったんですが (またですね) 幾つになっても歌っていこうと思うんです。臨終の床の中で私鉄沿線をロづさんで死んでいけたらナ。今度、アニメ映画『5等になりたい』で初めて声を入れるんです。足の不自由な少女の話しで学枚へ行けば沢山友達が作れろと思ったが、現実は皆から遅れる。いじめにあう。そんな時、マッサージの先生が (五郎さんの役ですね) 一番悲しい事は体にハンディキャップをもつ事ではなく、心にハンディキャップをもつ事だと言われ、運動会のかけっこで5等になりたい、そしてザーザーとうれし涙を流したい、というお話しです。」

五郎「この 少女よ  がテーマソングになります。監督さんがこの曲を知っていて、使わせてほしいと話しがあったんです。どんな話か知りたくて台本を送ってもらって読んでみたらとっても感動して、ぜひ使って下さいという事になったんです。ラストのおいしい所にこの曲が流れるんです(笑)。初めてのアニメ映画の声、どんな声がいいのかなぁ。僕だっていうのがわからない方がいいかなと思ったりしてるんですが。まぁ楽しみにしていて下さい。ファーストアルバムからも一曲歌おうと思うのですが、5年前の博品館で5年に一度歌うと約束した  博多みれん ♪ 僕は公約は絶対に守りますが、余り歌っていないので歌詞を覚えていないから一番だけ聞いて頂きたいと思います。」
と、すっかり演歌歌手の顔になりきって歌い出しました。一番が終わって舞台のそでに行くと、スーツと2番の歌詞カードが・・・・・操られる様に2番ヘ。2番も終り戻ろうとすると又、3番の歌詞カードが。もう、こうなったら・・・とすっかり、はまり込んで腰つきまで演歌風に変わり、キッチリ4番まで歌い込みました。

千秋楽では・・・・
五郎「ギターの中村君は演歌が大好きで、やっぱリエレキよりガットギターでしょう」
と無理矢理ガットギターを手渡し「聞いてないよぉぉ」と戸惑う中村君。チューニングがあってないと言いながら時間かせぎで、チョット練習してみたりして。でも、さすが!! イントロばっちり決めてくれた中村君。歌い出す五郎さんに中村君同様、安心する皆さん。(岸・三田・晴さん達は身を乗り出し中村君に集中) 突然!
五郎「イヤ~、良かったなァ、もう一回聞きたいなぁぁ。」
ガクッ。再度挑戦。メンバー全員、すっかり演歌の世界へと引き込まれていきました。
※2~4番の歌詞カードはその場で会場のラッキーな人にプレゼントされました。

グリーンのパンツに真っ白なシャツに変えての登場。テーブルには空のシャンペンボトルとグラス。暗闇の中から流れてきたのはレ・ミゼラブルの名曲 カフェソング 久し振りに聞いてジーンときてしまいました。舞台のシーンが目を閉じると蘇ってきます。「マリアン」では客席に降りて、この歌の様な危険(?)な女性探し。そして会場の女性からお名前を聞いて「マリアン」の替え歌。隣に座ったり、髪を撫でたり・・・・
う-ん、この幸せ者!!

今度はグリーン系のジャケットに衣替えしての登場です。
ステージに腰掛けて・・・・

五郎「今年は色々、大きな事件がありました。関西の方、心からお見舞い申し上げます。天災というのはね、防ぎようがないですからね。天災というと・・・・僕の事を言うのかなぁ」(てんさいはてんさいでも天才ね、ハイ、五郎さんには負けました)
他にも今全世界を揺るがしているオウムの話題など、最近皆さん神経質になっている話題も今日だけは楽しく、といった感じで私達を笑わせてくれました。ああ言えばジョウユウと言われる上祐氏に、五郎さんが似てると言われてますが皆さん、どう思いますか??

五郎「ライヴが終って家に帰ると、まったく口を聞きません。それだけ頑張ってやってるんです。(笑) 最近、ひろみ・秀樹との仕事がくるんですが、余り一緒にしたくないんです。歌う順番とかあるでしょ、ひろみは絶対、最後に歌いたがって、秀樹は最初。結局、僕がまん中になるわけで、僕は気が弱いから・・・・・。ひろみと仲が悪いと言われてますが、そんな事はありません。むしろ秀樹です。だってお花来てないから。キライ!!」(笑) (劇場に秀樹さんからのお花が届かなかったんですねェ)

五郎「今年は仕事が充実しています。またNHKの仕事もありますし、中野サンプラザもあります。ぜひ見に来て下さい。」

五郎「こうして歌い続けられるのも、皆さんのおかげです。時には友達の様に励ましてくれ、恋人の様に優しく声をかけてくれたり、威してくれたり(爆笑)、勇気づけ、力づけてくれました。25周年は通過点です。皆さんに感謝しても足りない程です。スタッフ・バンドの皆・アニキ・両親、本当に感謝しています。」

五郎「これからも走り続けていきます。これから1度、1度、積み重ねていくよう、この人生を歩んで行けたら、最高だと思います。」

~アンコール~
千秋楽には総立ちで盛り上がりました。五郎さんもギターをかかえてリズムに乗り最高の気分です。やはり五郎さんのステージは最高です。また、会える日までエネルギーをためておいて下さい。