デビュー3年目の5月、初めてのロンドン録音。今ほど海外録音が盛んてはなかった頃です。パリからチューリッヒに飛んだ時、空港からホテルに行く途中、決して寒くはなかったのだけれど、大粒のヒョウが降って来て、マイクロバスも走れなくなり、歩道橋の下に一時ストップしました。日本の北海道のように春と夏が一緒にやって来ていたのです。あの時の野原の草花のみずみずしい美しさは今でも忘れません。空はあくまでも青く、空気は透き通るようでした。この時ロンドンで録音してきたのが「君が美しすぎて」「濡れた瞳」です。
(ファンクラブ発行写真集GORO10より抜粋)
このレコーディングで作成されたシングル「君が美しすぎて」のポスター。ヨーロッパレコーディングの様子が一枚、一枚のシールになっていて、それを一枚ずつ、はずして行くと五郎さんの顔のアップが出てくるという仕組みになっていました。