- めぐり逢う青春
- オレンジの雨
- ヴィークル
- 迷信
- ジョニー・B・グッド
- クレイジー・ホース
- アイ
- 悲しき願い
- 好きなんです
- ダンス天国
- 霧の少女
- 君が美しすぎて
- ぬれた瞳
- マイ・ウェイ
- 雨に消えた恋
あの甘ったれた顔、17の男にしては細すぎる線のいったいどこに隠しているのか、もう誰にも譲れないサウンドをかついであいつは燃え狂う太陽と手を組み、必要以上に暑い夏の2週間を作り上げていった。
7月23日から始まったパシフィックコーストコンサートは、まだ興奮のさめぬまま、27日の仙台を最後に幕を閉じた。
総動員数16,000人。
新曲「君が美しすぎて」や、7月21日発売されたLP「ロックの世界」も数曲を取り入れられ、この新しい音を発表。特に今回の特色は、照明による舞台演出。300万円をかけたPA装置など。音楽は五郎の兄貴を中心に、ミーティングを重ね、舞台衣装も五郎を含むスタッフで考えた第1部での、4部作がそれだ。日比谷野外では、レコーディング、ショーのカラーフィルム撮影。どの会場を見てもショーはベストを尽くしている。五郎と息もぴったり合った観客との、1時間30分が展開された。
だが、あの1週間は、どんな写真を載せ、文を激しく書いたところで、見られなかった人を刺激するのみで、16,000人のあなたの心は伝えられない。残念にも今回のコンサートを、観られなかったあなた。悔しがることはない。いつか、あなたが見ようとしている五郎のショーは、きっときっともっと素晴らしいものであることを、私は約束できるから。
ファンクラブ会報「五郎」第6号 昭和48年9月1日発行より