05.28 ロンドンレコーディング

ロンドンレコーディング

オリンピックレコーディングスタジオにて 1974年(昭和49年)5月28日~6月7日  

昭和49年7月1日発行 ファンクラブ会報 Fellowより抜粋

ヨーロッパは昨年に次いで2度目です。
といっても今回もロンドンを除いては、街を知るなんてことはまずできない駆け足 スケジュールでした。

まず行った人は、馬飼野先生、ポリドールの沢田ディレクターと、ミキサーの前田さん。明星と平凡の取材の人が3人と、僕の会社の社長の西川さん。マネジャーの中西さん、兄貴と友達の根岸君。総勢11名かな。

最初に降りたのがパリ。そのままヒルトンホテルに直行、ただ眠るのみ。 翌日、市内でショッピングして、午後ロンドンへ。

それからの5日間は、スタジオに缶詰。13曲を馬飼野先生、向こうのプレーヤーの人、沢田さん、兄貴、僕と日本語、英語チャンポンでそれでも両方が納得するまで、 ワンスモアの繰り返し。きつかっただけに、全部入れ終わった時は、フゥ~と力が 抜けたけど、僕の中にあるもの、各曲に対して十分に出すことができたから、とっても 充実感があり、みんなに聞いてほしい。多少、自信を持ってね、そんなことを思って いました。

日本とロンドンで録音する違いについて・・・
演奏するのが外国の人で歌うのが僕。録音技術的なことは日本も外国もそう変わらないと思うけれど。音に対する感覚の違いはあると思う。

録音の終わった日に、おふくろにお土産を買った。スカートの布。

困ったこと、その1
9時30分~10時近くまで外が明るいこと。夜のことだよ。7時なんていったってお昼だもの。日本よりだいぶ北になるんだね。ちょっとばかし調子が 狂ってしまう。

困ったこと、その2
とにかくおいしいご飯とみそ汁がとっても食べたかった事。たった10日間ぐらいなのに。でもほんと。コペンハーゲンのなんて言ったかな、そうだ、Japaneseレストラン 東京という日本料理の店がお店で、すき焼きを食べた。おいしかった。

コペンハーゲンは初めてここで取材。
ひとつ感じたこと、とってものんびりしている。デンマークは酪農の国だよね。 お肉がとてもうまい。ここでは革製品の買い物をした。バンドの人のと友達の分。 内緒だけど意外と安く買えるんだ。兄貴は自分のものばかり買っていた。中西さんは彼女のものばかり買っている。いったい何人いるんだろう。根岸は荷物になるから、何も買わないで 女の人ばかり見ていた。ざっとこんなふうにして10日間が過ぎました。

最後にLPの宣伝。
本格的なラヴソングを歌っていく、まずその第一段階。ぜひ聴いてください。