03.01 ファンクラブ会報「五郎」第8号発行

会報「五郎」第8号発行

1974年 (昭和49年)3月1月

(ファンクラブ会報誌「五郎」8号より)二月九日(土)晴れ
ゆうべはなかなか寝つけなかったのに朝五時、おフロに起こされなくても目が覚める。軽く朝食をとり、六時から最後のリハーサルに入る。
緊張と興奮と・・・。おちつくんだ。
まだ誰もいない客席にむかって一曲一曲音合わせをしていく。神経質になっているのか。いや少しでも完全に近づくようにと「ワンスモア」をくり返し、時間が多少オーバーする。
二月九日晴れ浅草国際劇場野口五郎只今参上!!

二月十日(日)晴れ
第一日目の一回目。足がふるえた。三階まで見るのに時間がかかった。稽古の時は感じなかったのに、舞台が「広い!」と思った。同時に動きが小さくなっていた。だが歌はついて来た。僕の唄う歌は僕のものだ。自信をもて。今日は二回目。レコーディング。
歌っているのは僕一人?客席の一人一人と話したい。急に、強烈に・・・。だけどうもうベルは鳴ってる。

二月十一日(月)晴れ
三日間太陽は一度も見なかったけど今日も晴れ。きのうはすごい。三階までビッシリの上に立ち見も札止めだと聞いた。
ありがとう。ありがとう。「歌にかける僕」の最高の幸福。今日で三日間が終わる。真剣勝負!!
音と舞台と客席と。野口五郎は負けません。最後の幕が降りるまで僕を見て下さい。僕のすべてを・・・。

2月9・10・11日総員数28,000人。10日1回目満員御礼。
国際劇場はじまって以来だとききました。それにもまして五郎君、すばらしい舞台ありがとう。
言葉ではうまく言えないけど感動しました。大人になっていくんですね。少しずつ、少しずつ五郎君の歌が出来上がっていって・・・。
舞台の五郎君は別人です。恐いくらい感じました。涙が出たのは何故でしょう。もう次の舞台を期待せずにはいられない私です。おくれましたが五郎くんのショー成功おめでとうございます。

ファン一同