- カム・オン・フィール・ザ・ライズ
- アイ・キャン・スタンド・リトル・レイン
- アイ・ゲット・マッド
- トラベリング・ボーイ
- クレイジー・ラヴ
- 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
- クレイジー・ラヴ
- 哀しみのソレアード
- 僕は代役
- メドレー
- ひとりぼっちの栄光
- 第一章 暁
- 第二章 愛
- 第三章 闇
- 第四章 焔
- 甘い生活
- 私鉄沿線
- 哀しみの終るとき
- 夕立のあとで
- 歌がある限り
- ユー・アー・ソー・ビューティフル
ファンクラブ会報「五郎」第13号 昭和50年9月1日発行より
あんなに暑かったのに、もう秋の風です。あんなに熱狂的なステージも、もう暗闇の中で息を殺しています。 デビュー5周年記念と銘打ってNHKホールで2日間にわたってリサイタルが催されました。大成功のうちに終わったものの、休む間もなく4回目の全国縦断コンサートが待っていました。
今回、我々が一番苦心したことは、あの広いそして豪華なNHKホールの雰囲気を、地方の皆さんにどうして伝えようかと考えました。山本昌之とサウンドメイツの演奏のほかに、リズムセクション、ストリングス など、総勢40名近い編成です。それらをそっくり持っていくことは不可能です。それを救ってくれたものはまず音楽的には、東海林修先生が全コースを一緒に回って演奏・指揮をしてくださったことでした。そして ラテンのラリーさんや、ティンパニーの越野さんの参加により、今までとは違った五郎サウンドをお聞き頂けたと思います。
そして全スタッフのエネルギーが、照明に音響にステージに現れました。皆さんの目には、まるで宇宙を飛んで行く五郎君がいるようでしょう。あのモノミュージカル「ひとりぼっちの栄光」のラストシーンでドライアイスが流れるところは。あの時、一瞬ですが冷房を止めさせていただきました。そして大きなホースで美術の森田くんが台の下で寝そべってやっているのです。毎回1回で20キロのドライライスを使いました。 高遠君が必至で送り出すのです。冷たいものが風ひとつないために大きく広がりました。皆さんには少しの間、暑かったでしょうがお許しください。あまり効果が出て、五郎君が見えなくなる事もしばしばでした。
今回、大分に始まり北海道・岩見沢まで、14日にわたるコンサートで感じたことは、我々そして、五郎君自身も、4回目の全国縦断ということもあり、そしてデビュー5周年でもあり、地方の皆さんにも内容のあ るそして魅力あるショーをお見せしなければという必死の意気込みがありましたが、地方の皆さんがそれらに答えてくれるように、静かに、そして力強い拍手を送ってくれました。
五郎にとって、そしてみんなにとっても、あの1曲ごとの拍手、そしてエンディング、そしてアンコールに惜しみない大きなうねりのような拍手が感動さえありました。今年も全国縦断コンサートは大成功でした。
舞台監督 若狭健二