07.16 5周年記念コンサート

デビュー5周年記念 全国縦断コンサート ~ひとりぼっちの栄光~

1975年(昭和50年)7月16日~8月11日 ●7.16-17東京NHKホール●7.21 大分文化会館●7.22 小倉市民会館   ●7.25広島郵便貯金ホール●7.26島根県民会館●7.28大阪厚生年金会館 ●7.29名古屋市民会館●8.1松本社会文化会館●8.2富山公民館      ●8.4仙台市民会館●8.5岩手県民会館●8.7弘前市民会館        ●8.8函館市民会館●8.10室蘭市民会館●8.11岩見沢市民会館     
  • カム・オン・フィール・ザ・ライズ
  • アイ・キャン・スタンド・リトル・レイン
  • アイ・ゲット・マッド
  • トラベリング・ボーイ
  • クレイジー・ラヴ
  • 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ
  • クレイジー・ラヴ
  • 哀しみのソレアード
  • 僕は代役
  • メドレー
  • ひとりぼっちの栄光
  •  第一章 暁
  •  第二章 愛
  •  第三章 闇
  •  第四章 焔
  • 甘い生活
  • 私鉄沿線
  • 哀しみの終るとき
  • 夕立のあとで
  • 歌がある限り
  • ユー・アー・ソー・ビューティフル

ファンクラブ会報「五郎」第13号 昭和50年9月1日発行より

あんなに暑かったのに、もう秋の風です。あんなに熱狂的なステージも、もう暗闇の中で息を殺しています。 デビュー5周年記念と銘打ってNHKホールで2日間にわたってリサイタルが催されました。大成功のうちに終わったものの、休む間もなく4回目の全国縦断コンサートが待っていました。

今回、我々が一番苦心したことは、あの広いそして豪華なNHKホールの雰囲気を、地方の皆さんにどうして伝えようかと考えました。山本昌之とサウンドメイツの演奏のほかに、リズムセクション、ストリングス など、総勢40名近い編成です。それらをそっくり持っていくことは不可能です。それを救ってくれたものはまず音楽的には、東海林修先生が全コースを一緒に回って演奏・指揮をしてくださったことでした。そして ラテンのラリーさんや、ティンパニーの越野さんの参加により、今までとは違った五郎サウンドをお聞き頂けたと思います。

そして全スタッフのエネルギーが、照明に音響にステージに現れました。皆さんの目には、まるで宇宙を飛んで行く五郎君がいるようでしょう。あのモノミュージカル「ひとりぼっちの栄光」のラストシーンでドライアイスが流れるところは。あの時、一瞬ですが冷房を止めさせていただきました。そして大きなホースで美術の森田くんが台の下で寝そべってやっているのです。毎回1回で20キロのドライライスを使いました。 高遠君が必至で送り出すのです。冷たいものが風ひとつないために大きく広がりました。皆さんには少しの間、暑かったでしょうがお許しください。あまり効果が出て、五郎君が見えなくなる事もしばしばでした。

今回、大分に始まり北海道・岩見沢まで、14日にわたるコンサートで感じたことは、我々そして、五郎君自身も、4回目の全国縦断ということもあり、そしてデビュー5周年でもあり、地方の皆さんにも内容のあ るそして魅力あるショーをお見せしなければという必死の意気込みがありましたが、地方の皆さんがそれらに答えてくれるように、静かに、そして力強い拍手を送ってくれました。

五郎にとって、そしてみんなにとっても、あの1曲ごとの拍手、そしてエンディング、そしてアンコールに惜しみない大きなうねりのような拍手が感動さえありました。今年も全国縦断コンサートは大成功でした。

舞台監督 若狭健二