09.01 ファンクラブ会報「五郎」第13号発行

会報「五郎」第13号発行

1975年 (昭和50年)9月1日

<会報「五郎」13号より抜粋>


日本縦断コンサート同行記"エピソード編" 月光仮面

今年も、恒例になった日本縦断コンサートが7月16.17日のNHKホールでのリサイタルを皮切りに行われました。私も、毎年同行していますので、今年も仕事としては、なにもないのにかかわらず、くっついていった。
今回は、音楽会屈指の大先生である東海林修先生に御同行願える、という事で、これは一緒に居れば、何か勉強になると重い、喜びいさんでいた。しかし、小学生が大学の教授に質問しても答えが解らない事を知り大ショックを受けた。かくなるうえは、ステージを見ている人の顔を見ること、音楽の感じ方の地方によっての違いを知ること、それに、私、独身である故、花のお嫁さんをさがしてくる事に、専念した。
(中略)
花のお嫁さんは見つかったか?ともうしますとこれまたダメ。女性とお話ししたのは、スタッフの人をのぞけば、私の地元である名古屋で、昔のお友達ただ一人。なさけないやら悲しいやら。あげくのはてに、五郎君のファンの人に、ひっかかれ、たたかれ、髪の毛を力まかせに引っぱられ、月光仮面も、地に落ちたものと涙して帰った次第。
今回、五郎君は最後まで、声がつぶれることもなく強行スケジュールを力いっぱい消化した。これは今後の五郎君の為に大きくプラスとなって残るだろう。しかし、五郎君の脱ぎ捨てた衣装が汗でぐっしょり濡れていてその衣装のおいてあった場所が汗でぬれているのをみて、胸にジーンと来た。