11.24 日本歌謡大賞 放送音楽賞受賞

日本歌謡大賞放送音楽賞受賞 ~私鉄沿線~

1975年(昭和50年)11月24日

五郎さんの頬に流れる涙・・・。2年間、受賞のチャンスはありながら逃し続けただけに、最高の喜び。感想を求められた時に、涙声で「やっともらえた・・・」と答えた一言に、五郎さんの気持ちのすべてが表れているような気がします。

 

ファンクラブ会報「五郎」第14号 昭和50年12月25日発行より

中野サンプラザリサイタルの興奮がまだ冷めないうちに、同じ会場で放送音楽賞を頂きました。とても感激です。これも皆さんの温かい応援のおかげです。ありがとうございました。

昨日は静岡の磐田体育館でのショーでした。
帰りは、久しぶりについてきてくれた、兄や、仲間たちと車で帰りました。夜中の富士のインターで、東京の区名を書き出したり、ウナギを食べたり楽しいドライブでしたが今から思えば、今日のために眠れそうにない、僕の緊張をほぐすための兄貴たちの心遣いでした。

そして今日は朝から、そばにいる人たちがみんな、心配して僕に気を使ってくれるのが十分なぐらい分かっていました。

最後6番目に呼ばれたとき、もう何が何だかわからなくなっていました。肩をたたいて「大丈夫だよ」といってくれた顔。今の僕を作ってくれたスタッフの顔、ファンの人たちの顔・・・

僕自身10代から20歳への一区切りとして、どうしても欲しい賞でしたが、応援してくれる皆さんにも喜んでいただけたのが何よりでした。FNS上期の時、ファンの人たちが泣いているのが見えて、また涙が流れてしまったのはっきりと覚えています。

これからもずっと歌い続けていくだけですが、よろしくお願いします。

野口五郎