10.21 (S) 美しい愛のかけら

美しい愛のかけら/旧い喫茶店

1975年(昭和50年)10月21日 DR1990
美しい愛のかけら / 旧い喫茶店
詳しくはディスコグラフィーにて

ファンクラブ会報「Fellow」第15号 昭和50年10月発行より抜粋

1974年の「甘い生活」から前作の「夕立ちのあとで」までは、全体のイメージがソフトでどちらかといえば日本的な仕上がりだったので、今回は印象を変えて、メロディーもアレンジもアクセン卜の強い仕上りました。歌い方もそれなりに強い部分、弱い部分を工夫したつもりです。

高い音が絶叫にならないように甘さをなくさないよう、低い音が弱々しくならないように歌って、歌えば歌うほどむずかしいなあと思いながらレコーディングしました。

あなたの御感想はいかが?
兄貴が作り、僕が歌う第三弾。でも仕事となると兄弟でも別です。
いいものを、とお互いにがんばります。

兄貴が作っている部屋に夜中に押しかけて「どんな曲?」なんて何度かのぞきに行ってはいろいろ話しあいました。兄貴は真夜中にならないと作曲しない人なのです。作った作品に関しては、歌い方にもいろいろ注意が飛んできます。「そこの声をもっとおさえて」
「そこをもっとさらりと」「ファルセット(裏声)をやさしく」などなど。でも何かを求めて、新しいものをめざして、いつもフレッシュな気持ちで歌っていけることが僕はとても嬉しいのです。

前作も含めて最近の詞、 愛の詞は、みんな好きです。自然にその中にはいっていける内容。歌っていると気持ちが安らぐのです。

心をこめて歌います。ぜひ聞いてください。野口五郎。