12.25 ファンクラブ会報「五郎」第14号発行

会報「五郎」第14号発行

1975年 (昭和50年)12月25日

天気予報じゃ明日も雨・・・11月15日(土)
ムムッ やっぱりどしゃ降りの雨。お母ちゃんのいない家、初めてうたう歌を覚えるには、朝まで起きてても心配する人がいなくて、少し気が楽だったけど・・・・
金田さんが迎えに来てくれた。
「ゴロー、雨だから少し早く出よう。」そうだ、今日はリサイタルだ。やるぞ。
サンプラザ。雨の中にもうファンの人たちがかなり集まっている。どうもありがとう。ボクちゃん頑張るネ。
ゲネプロといわれる最後のリハーサルが終わった。昨日も仲間たちと、意見を闘わせながら、夜中までリハーサルだった。今日も思いっきり歌うぞ。僕たちのステージだ。スタッフのみなさんよろしく。
楽屋には、衣裳の高畔さんがいつものようにつきっきり。僕のはや変わりの秘密を握っている人です。でも誰かが言ってました。素晴らしい衣裳を作る人と、その人自身のファッションとは、全く別であることを実証させてくれる人ですって。でも本当はカッコイインダヨ。
昼食。金やんが、熱い中華料理を運んでくれた。うすいお茶といっしょに、いつもながら僕の食べたいものをわかってくれてる。「ゴロー、あの歌の時ね・・・」「ゴローあそこはね・・・」うん、聞いてるさ。
ふーっ。やっぱり緊張するなあ、早く早く、コーヒー。
高畔さんが衣裳を着せてくれる。黒だ。赤いバラもつけて。ひとりで着れるかなあ。金やん、覚えといて。
ボーズ!?サウンドメイツの浅見さん、「へーきれい」とため息。「衣裳?」「いえいえ、後ろ向いてみて」再びため息。そこでジャン。例のステージでやる足の半回転。笑い。
舞台監督の若狭さんが呼びに来てくれました。
ああシンセサイザーの響き、俺の世界が呼んでる。ゴウ‼